外反母趾の改善におすすめな靴下の選び方
足の親指が小指側に曲がって変形する「外反母趾」。外反母趾は特に女性に多い症状であり、症状が進行すると痛みが発生したり、起立や歩行が困難になるケースもあります。
そんな厄介な外反母趾の予防改善に効果的な靴下の選び方をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
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外反母趾とは？
外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がって変形した症状を指します。外反母趾は指の付け根にある「深横中足靭帯」という筋が伸びた状態や縮んだ状態で靴などによって締め付けられることによって、引き起こされます。
ですのでかかとの高いハイヒールなどを長時間履く女性が外反母趾になりやすいです。もちろん男性や子供でも外反母趾になるケースは少なくなく、足に合わない靴が原因のケースも多いです。
外反母趾が酷くなると痛みが伴い、酷いケースでは立ち上がることや歩くことも困難となります。外反母趾は症状によって以下のように分類されます。参考までにご確認ください。
- 可逆期
靴を脱いだり、マッサージすることによって正常な状態に戻る。 - 拘縮期
関節に炎症が起こり、深横中足靭帯が固まって元に戻らない。 - 進行期
何もしない状態でもより外に曲がって行く。 - 終末期
足の親指が人差し指や中指などの他の指に重なり、親指の関節が脱臼した状態。
また、外反母趾角と呼ばれる親指の角度によって症状の重さが分類されます。
- 15度まで：正常
- 15～20度：軽症
- 20～40度：中程度
- 40度以上：重症
外反母趾の原因
外反母趾は様々な要因によって引き起こされますが、特に原因となっている３大原因というものがあります。それは「ハイヒール」「遺伝」「女性」の３つの原因です。
ハイヒールは足が前滑りすることによって、足の先が靴に押し込まれることと、ヒールの高さに比例して足の先にかかる体重が増加することによって外反母趾が誘発されます。
また、遺伝も外反母趾の大きな原因の１つです。ある研究によって、遺伝的な要素は外反母趾の原因として、ハイヒールよりも大きいことが発表されています。
最後に女性ですが、これまで外反母趾の患者に女性が多かったのはハイヒールが原因とされてきましたが、裸足で生活している民族を調査した結果でも男性よりも女性の方が外反母趾が多くみられてことから、女性ホルモンなど性別差の影響で外反母趾が引き起こされている可能性も指摘されています。
外反母趾に効果的な靴下
外反母趾には症状の度合いによって２つの治療法があります。手術療法と保存療法です。外科的な手を入れるか入れないかの違いです。外科的な手術が必要な外反母趾には靴下による改善は期待できませんが、程度の低い外反母趾の治療・予防には靴下も効果があります。
外反母趾の予防・改善に効果的な靴下の選び方をご紹介します。
外反母趾用の靴下が効果的
外反母趾に効果的な靴下とは、ズバリ「外反母趾用の靴下」です。外反母趾用の靴下とはその名の通り、外反母趾の予防・改善を目的とした靴下であり、機能的にはサポーターに近い靴下です。
外反母趾用の靴下にもいくつか種類がありますが、基本的には外反母趾を引き起こしている「中足関節」の弛みを締める効果が付与されています。中足関節を適度な強さで固定することによって、外反母趾の予防・改善に効果的です。
しかし、あくまで症状が軽い人には効果的ですが、重い症状の場合は外科的な手術も必要となるケースがあるので病院での診療をおすすめします。
普通の靴下なら五本指靴下がおすすめ
「外反母趾用の靴下は高い」「そこまで外反母趾の症状が重くない」という人には、５本指靴下がおすすめです。５本指靴下とは、足の指それぞれを覆うような靴下であり、普通の靴下の種類として広く販売されています。
５本指靴下は足の指を活発に動かして歩くことを促す効果が期待できます。これによって足の指やふくらはぎを鍛えることに繋がるので、外反母趾の予防・改善に一定の効果があるとされています。
しかし、サポーターのように機能性の高い外反母趾専用の靴下には劣りますし、症状の進行した外反母趾には気休めにもなりません。あくまで症状の軽い方の改善や、予防に普通の靴下よりも効果的というくらいの認識です。
