登山・山登りにおすすめな靴下の選び方
苛酷な環境で足を酷使する「登山」。足を直接的に保護する登山靴に注目されがちですが、靴下も登山においては非常に重要なアイテムです。登山に適さない靴下で登山すると、靴擦れやマメが出来たり、歩きにくさからケガに繋がる危険性もあります。そこで登山に適した登山用靴下の選び方をご紹介します。
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登山用靴下の選び方
近年人気が高まっているトレッキングや登山。登山は山という過酷な環境下で、足に大きな負担が掛かります。そこで専用の登山靴が必要であり、登山靴の機能性や歩きやすに注目が集まりがちです。しかし、登山靴と同じくらい重要なフットウェアがあります。それは靴下です。
登山の初心者が見落としやすく、ベテランの方でも登山用の靴下で悩まれている方も少なくないようです。そこで登山用の靴下の選び方をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
普通の靴下で登山したらダメ?
登山をする前は誰もが抱く「普通の靴下じゃダメなの?」という疑問。結論から申し上げると、普通の靴下だと「危ない」です。もちろん多少不便な面もありますが、普通の靴下での登山が禁止されている訳でもありませんし、出来ない訳でもありません。
しかし登山靴は硬いことが多く、凸凹の舗装されていない道を長時間登ったり下ったりする登山は足への負担が大きく、登山に適した機能を有していない普通の靴下ですと、ケガの危険性が高く、靴擦れやマメにもなりやすいです。
ですので、基本的には登山には登山用の靴下を履くことをおすすめします。
登山用靴下の役割とは?
自分に合っていない登山靴を使用すると思わぬ足の怪我に見舞われることがあるように、靴下にもしっかりとした役割があって、登山をする際に自分の体を助けてくれます。
そんな登山用靴下の役割というのはこちら。
- 寒い時に足を保温する
- 足の汗を外に逃がす
- 靴とのフィット感を高める
- 登山時のクッション性を高める
適当な靴下を選んで履いていると、これら靴下から与えられる恩恵を受けられません。これらの4点が重要だということは1度登山を経験したことがある人なら容易に理解できると思われます。
登山用靴下選びのポイント
ではどのような点に注意して登山用の靴下を選べばよいか、選び方のポイントをご説明します。
登山靴を選ぶときに重要となるのはこの5点。
- ズレない
- 擦れない
- ムレない
- 疲れない
- 暖かい
この全ての要素を満たした靴下というのは、まさに「登山に最適な靴下」ということができます。これらの条件は靴下の素材、靴下の丈の長さ、そして靴下の厚さによって変化するため、素材と丈と厚さを正しく選ぶことで、快適な登山が行えるようになるといって過言ではないでしょう。
そんな「素材・丈・厚さ」について、選び方を詳しく紹介していきます。
靴下の素材
登山用の靴下選びで最も重要なポイントは「靴下の素材」です。靴下の素材によって履き心地はもちろん、保温力や吸湿速乾力、クッション性など多くの要素が決まるので、非常に重要なポイントとなります。
普通の靴下はコットン(綿)が使われることが多いですが、コットンは優れた履き心地が魅力の靴下ですが、濡れると乾きづらく、足にくっつくので登山には向きません。濡れたままの靴下を履いて登山すると、水ぶくれになりやすいというリスクもあります。
登山用靴下の素材は、「ウール」と「化学繊維」が主流でしたが、現在ではこの二つの素材を組み合わせた高機能な素材が主流となっています。ウールはクッション性に優れていますが、化学繊維よりは吸収速乾性に劣ります。この2つの素材を良いとこどりしたのが高機能素材です。
登山用の靴下を選ぶときは、「ウールと化学繊維で出来た高機能素材」が最もおすすめです。
靴下の長さ
靴下の長さも重要なポイントです。基本的には長い靴下をおすすめします。防寒性の高さから冬場に長い靴下を履くイメージが強いですが、防寒性以外にも長い靴下にはメリットがあります。
それは機能性の高い、コンプレッション(着圧)靴下をおすすめしたいからです。靴下を履くことで筋肉に適度な圧力を加えることができる靴下のことです。圧力を加えることで血流を促進して筋肉疲労を軽減したり、テーピングのような効果が期待できるのでケガの予防にもなります。
長時間の歩行が予想される登山や、テントなどの重い荷物を持つ登山には特におすすめです。ただ、履きっぱなしだと血行が悪くなる可能性もあるので、就寝時や休憩時に履き替える靴下の準備が必要です。
靴下の厚さ
登山用の靴下の厚さもポイントです。クッション性を左右するのはもちろんですが、登山靴と足のフィット感の調整が主な理由です。ジャストサイズで買ったつもりの登山靴も、サイズが微妙に合わなくなったり、長時間歩行すると足のむくみや靴の変形で多少サイズが合わなくなることも考えられます。
ですので、靴のフィット感を損なわない為に、靴下の厚みで調整する必要があります。靴がきつい人は薄い靴下を、覆いすぎる人は厚い靴下を履けばフィット感を損ないません。
靴下の温かさ
冬の登山では保温力の高い靴下は必須アイテムと言えます。しかし、夏でも無視して良いポイントではありません。雨が降ったり山の稜線に出れば夏でも「寒さ」が襲ってきます。
足の保温力が低いと、体温がすぐに奪われていきます。ですので保温性が高く、濡れてもすぐに乾きやすいウールや化学繊維の登山用靴下が必要です。忘れがちなポイントですので、選ぶ際には気を付けて下さい。
おすすめの登山用靴下
登山用の靴下の中でも、人気・評判共に高い靴下をご紹介します。登山用靴下選びの参考にしてみて下さい。
smartwool(スマートウール) トレッキングヘビークルー
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抜群の機能性の高さで、登山やトレッキングの愛好家に高い人気を誇る登山用靴下です。履き心地に優れており、高いクッション性を誇ります。ウールと化学繊維の混紡であり、高い保温力と吸収速乾性が魅力のおすすめの登山用靴下です。
TRANGO アウトドアソックス
現在の価格はコチラ |
吸水速乾性に非常に優れた登山用の靴下です。COOLMAX(クールマックス)という機能性の高い素材が使用されており、独自の毛管作用によって優れた吸水速乾性を有します。雨で濡れることや、汗で蒸れることに悩んでいる人には特におすすめの登山用靴下です。