サングラスの歴史と用途
紫外線から目を守る保護具として、ファッションアイテムとして、様々に使われるサングラス。今や私たちの生活に欠かせない道具であり、また服や靴等と同じ様な必需品となって来ています。
用途に合わせて様々に変化するデザインやシーンに合わせたレンズ色などの特徴がありますが、そもそもサングラスとは何なのか、またサングラスの歴史に付いてちょっと紹介します。
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サングラスとは何か
サングラスというのは英語で書くとSun-Glassesつまり太陽のメガネという意味です。日差しや強い照明などの光から眼を守る為に着用する保護メガネの事をサングラスと言います。
英語で書いた場合サングラスの綴りは「Sunglass」と「Sunglasses」に別れますが、Sunglassが色の付いたレンズを使用してるメガネ全般を指すのに対してSunglassesは眼を太陽光から守る保護具の意味合いが強い物をいいます。
可視光線透過率の低いレンズを使用し、主に黒っぽい物やミラーを用いたもので、外から目が見えない様なレンズ、不透明に見える物をサングラスという分類にしており、反対に可視光線透過率が高く透明に近いレンズの物は伊達メガネと分類されています。
可視光線透過率とは
可視光線透過率というのは、レンズを光が何れくらい通過するかという数値です。直射日光の眩しさを軽減し、視野を守るためには30%-10%程度が適切と言われています。
反対に、スポーツ用等で雨から眼を守ったり、視野にコントラストつける目的の場合は、可視光線透過率は高く70%-90%程度の物を使用する場合もあります。
しかし可視光線透過率が低いからと言って紫外線を通していないかというと、それは別で、可視光線透過率が100%ちかいレンズでもUVカットが施してあれば紫外線は通しません。
UVカットを施していない暗いレンズを使用している場合、瞳孔が開き易くなる上に、そこに紫外線が強く入るため好ましくないとされているケースもあります。
サングラスの歴史とは
サングラスの原型は北極圏に住むエスキモー達が強い日差しと雪の照り返しから眼を守るために、板やアザラシの革等を使用して作った遮光器だとされている説が最も有力です。
また、他にもローマの第五代皇帝であるネロが、エメラルドを利用して作られたサングラスを使用し、円形闘技場の催しを観戦したという記録が残っているます。
12世紀の中国ではスモーキークォーツを利用したサングラスを裁判官達が使用していました。ここでの目的は日光の遮断ではなく、視線を隠す為だったとされています。
そんなサングラスが最初に大量生産されたのは1929年のアメリカで、ここで初めて光学的な観点から眼を守る為のサングラスと言う物を開発し、サム・フォスターという実業家によって世に発表されました。