ボクサーパンツは男性機能の低下につながる?
日本で最も男性に履かれている下着であるボクサーパンツ。優れたフィット感とデザイン性に優れ、女性受けも良いと人気の高い下着です。しかし、ボクサーパンツを履くと男性機能の低下につながるという研究結果が発表されました。その理由と対策についてご説明します。
スポンサーリンク
ボクサーパンツが与える生殖機能への影響
近年では世界中の国で精子の数や質が低下していると問題になっています。先進国ではその精子の低下が顕著であり、少子化の大きな原因となっています。
ここ50年の間に、精子の数が半分近くまで減少しているという研究データも報告されているほど深刻です。この要因は、食生活の変化や生活環境の変化など多くの要因が考えられていますが、「温度」が大きな要因として考えられています。
生殖機能と温度
陰嚢の役割は精巣を衝撃から守ることです。もう一つ、精巣が精子を作りやすい温度に保つ温度調節の役割です。精巣が精子を作るための適温が約35度と体温よりも低い温度が適温となっています。
そのため、陰嚢がああいう形で体の中心から遠ざけ、空気の触れさせて冷やす為に垂れ下がっているのです。また、男性ならご理解いただけるかと思いますが、陰嚢は体温や気温によって温度調節の為に大きさを変化させます。
例えば、気温が低すぎる場合は、陰嚢内部の筋肉を収縮させて暖かい体内に近い場所へ精巣を引き上げます。逆に気温が高すぎる場合は、筋肉を弛緩させて陰嚢を垂れさせて体から遠い場所へ精巣を移動させます。
このように、生殖機能は温度に大きな影響を受けるので、ヒトはこのような進化を辿り、陰嚢によって精巣の温度調節を行っています。この温度調節が働かず、陰嚢の体温が37度以上になると精子は全滅します。
それに加え、精巣は精子を作るだけではなく、テストステロンという体に不可欠な男性ホルモンの製造も行われています。テストステロンが不足すると、男性機能の低下だけではなく、更年期障害などの要因となります。
ボクサーパンツが生殖機能に与える影響
イギリスの新聞社が不妊治療を行うカップルを対象にした研究を行い、その結果が世界中で話題となりました。その結果とは、タイトな下着が精子の数に大きな悪影響を与えるという内容でした。
男性の下着の種類には、ブリーフ、トランクス、ボクサーパンツの3種類があります。2000年代の後半以降は、ボクサーパンツが主流となっており、特に日本では2006年以降では最も多くの男性が着用している下着となっています。
これらのパンツの中では、最もフィットするタイトなパンツがボクサーパンツです。ボクサーパンツなどのタイトな下着を履くと、温度調節の為に下に釣り出されている睾丸が体に近い位置に押さえられるため、陰嚢の温度が体温と近くまで上昇し、精巣の働きが鈍って精子の質も量も低下します。
生殖機能に悪影響を与えないボクサーパンツの履き方
精子の質や量に悪影響与える要因として有名なのは「酒」「タバコ」ですが、それと同等以上に注意しなければならないのが「温度」です。
その理由は前述したとおりですが、ではボクサーパンツを履くときはどうすればよいのでしょうか?
フィット感が大事
精子の質や量の低下に悪影響を与える要因としては「酒」「タバコ」「ドラッグ」「肥満」などが有名でしたが、多くの不妊に関する研究の結果、最も重要なのは「温度」であると言われています。
温度調節の為に体から釣り出され、微調節を無意識化に行う陰嚢の機能を阻害しないことが精子を守るために重要です。
では、フィット感が特徴のボクサーパンツを履く場合ですが、あまりにもタイトなものは避けた方が無難です。タイトすぎると陰嚢が常に体に密着し、陰嚢内の温度が上がってしまいます。
そこで、あまりタイトではないボクサーパンツを選ぶことが肝要です。具体的には、陰嚢が体から離れ、微調節が可能なくらいの余裕があるくらいが望ましいです。
トランクスでも生殖機能に悪影響を与える?
「もう考えるのがめんどくさいからトランクス派になる」という人や、「妊活の為に少しでも悪影響があるならトランクスを履く」という人も注意が必要な点があります。
締め付けのない点がトランクスの利点であり、楽ちんで風通しも良いので陰嚢にとっては最高のパンツだと思ってしまいがちです。
しかし、何も支えがない状態の陰嚢は、重力に引っ張られ下に大きく伸びます。その結果、下に伸びた分だけ血管が細くなり、血行が悪くなるというデメリットがあります。
血行が悪くなると、当たり前ですが精巣の働きも鈍り、精子の質や量の低下に繋がります。さらに位置が定まらないので不意に衝撃を受けることもあります。
男性の陰嚢は生物として非常に重要な個所であり、とてもデリケートです。温度が1度変わるだけで大きく機能が低下し、体温が37度を超えると精子が全滅してしまうほどです。
ボクサーパンツにもトランクスにも一長一短ありますので、選ぶ際には注意が必要です。陰嚢の温度管理という観点からは、タイト過ぎない程よいフィット感のボクサーパンツが一番無難な選択ではないかと思います。
メッシュ系ボクサーパンツおすすすめ3種
男性機能の低下を防ぐにはやはり、睾丸の温度上昇を防ぐために通気性の良いボクサーパンツを選ぶのがポイントとなります。最近では、ボクサーパンツ特有の「蒸れ」を解消するために、通気性の良いメッシュ素材を使用したボクサーパンツも増えてきておりますので、その中でもおすすめなブランドを厳選して3つ紹介します。
コビワン(KOBI-ONE)のボクサーパンツ
現在の価格はコチラ |
数あるボクサーパンツブランドの中でも特に、ボクサーパンツによる股間の蒸れや、通気性の悪さからくる睾丸の温度上昇に注目したデザインのボクサーパンツを中心に展開しているブランドがコビワン(KOBI-ONE)です。
コビワンのボクサーパンツは、一般的なポリエステル素材のボクサーパンツの陰のう部分と股下部分に、穴の大きめなメッシュ素材を使用することで抜群の通気性を確保しているのが特徴です。2015年に産声をあげた新進気鋭のブランドですが、その機能性の高さからボクサーパンツフリークたちに注目されています。
トゥート(TOOT)のボクサーパンツ
現在の価格はコチラ |
おしゃれボクサーパンツの代表的ブランドと言えるトゥーと(TOOT)からもメッシュ素材を多用したボクサーパンツが展開されています。トゥートの特徴とも言える股間ポケットの素晴らしいフィット感はそのままに、メッシュ素材のもつ快適な通気性を味わいたい方は必見です。
また、トゥートでは独自のダイヤモンドメッシュと呼ばれる高次元ストレッチ素材を使用したボクサーパンツも展開されており、メッシュ素材特有のフィット感の弱さも改善している点が特徴です。通気性も大切だけど、密着感も重要だと感じる人は一度試してみると良いでしょう。
パールイズミ(PEARL IZUMI)のボクサーパンツ
現在の価格はコチラ |
サイクリングウェアなどで有名なパールイズミのメッシュボクサーパンツは、一般的なメッシュ素材よりも目の細かいメッシュを使用し、パンツ全体の通気性をアップさせているのが特徴です。吸汗速乾性に優れた素材使いや、肌に汗を残さない吸撥水のウエストゴムなど、スポーツウェアのノウハウから生み出したボクサーパンツは高い機能性を誇ります。
ただ、個人的な感想になりますがどうしてもデザイン面が他のブランドと比べると劣っているように感じます。シンプルなデザインが好みであれば良いのですが、個人的にはどうしても「ファッション」ではなく「スポーツウェア」として評価せざるえないと感じます。