ダウンジャケットのコゲ穴や鍵裂きを修理する方法
羽毛を利用した防寒着であるダウンジャケットの場合、タバコの火で空けたコゲ穴やカギで裂いてしまった傷を修理しようにも、針を通した穴から羽毛が吹き出してしまい、縫って穴を塞ぐと言う事は出来ず困ってしまいますよね。
そこで今回は、ダウンジャケットに出来てしまった傷の修理方法から、修理屋さんに依頼した時の相場など、ダウンジャケットの修理についての疑問を全て紹介しつつ、一緒に学んでいきたいと思います。
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ダウンジャケットを修理する際の注意点
先ほども説明しましたが、ダウンジャケットの場合はつけてしまった傷や穴を塞ぐ為に、ワッペン等を縫い付けると言う事はできません。さらにダウンジャケットと言うのはナイロンやポリエステルといった熱に弱い生地で作られているため、アイロン接着タイプのワッペンや修理パッチというのも使えないため注意が必要です。
基本的に、高級なダウンジャケットや大切にしているダウンジャケットを自分で修理するのは、仕上がりの具合から考えてお勧めしません、"ダウンジャケットの穴が塞げられればいい"という考えの人だけ、自分での修理を選んで下さい。
ダウンジャケットの修理方法
コゲ穴やカギ裂きの修理でポイントとなるのは、中布に入っている羽毛が飛び出してしまっているか否かです。
ダウンジャケットの多く(特に高価な物)は、表面の生地の中に羽毛の入った袋があるため、中の袋まで傷が到達していなければ、表面の生地をミシンで縫ったり手縫いで修理しても、羽毛の飛び出しがありません。ですから中布に穴がなければ縫って修理する方法が最も目立たない修理方法となります。
ダウンジャケット用の修理シートなら簡単に治せる!
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針を使って縫う事も出来ない、アイロンを使ってワッペンを貼る事も出来ない、そんなダウンジャケットに出来てしまった穴を修理するには、ナイロン用の補修シートを使用するのがおすすめです。
使い方は非常に簡単で、出来てしまった穴のサイズに合わせて修理用のシートを切って張るだけで、非常に粘着力が強いため、ちょっとやそっとの事では剥がれてしまって羽毛が出て来るなんて事は無いため、今まで通りダウンジャケットを使用する事が出来ます。
ダウンジャケットに合わせた色、もしくは透明のシートで修理するのがおすすめですが、どうしても光沢感や色味の違いで目立ってしまうのは否めません、お洒落着としてのダウンジャケットには不向きですし、裂いてしまった穴が大きすぎると修理できません。
接着剤を使用すれば目立ちにくい修理も可能!
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ウルトラ多用途系の接着剤を使用して、ダウンジャケットに出来てしまった傷の内側からハギレ等の布を張って穴を塞ぐ方法です。この方法で使う接着剤は、色が透明で粘度が高く、速乾性でありながら瞬間接着剤ではない、セメダインのスーパーXGなどを使用するのがおすすめです。
比較的広い範囲の裂き傷等も修理出来ますが、手先が不器用だという人からするとかなり難易度の高い修理方法と言えるかもしれませんし、接着剤がダウンジャケットの表面についてしまうと、そこだけがテカってしまうといったミスもあるため注意が必要です。
また、コゲ穴などの小さい修理は難しいです。
このタイプの修理は専門店へ依頼しましょう
ダウンジャケットにつけてしまった傷の中でも、小さな穴や軽い裂き傷程度であれば素人でも道具をつかって修理する事が出来ますが、大掛かりな修理となると専門店に依頼するしかありません。ダウンジャケットの修理屋さんなどで行える修理の種類と、必要な費用の相場などを紹介しておきます。
自分では治せないコゲ穴や破れ穴を修理したい
素人では到底治せないカギ裂きの穴や、高級ダウンジャケットだから自分で治して変な事になりたくないという、ダウンジャケットの修理でも最も多い以来がコレだそうです。
周囲と同じ生地を使用した修理(1万円前後)
脇ポケットの袋布や、フードの内布といったダウンジャケットでも目立たない部分の生地を切り抜いて、傷を塞ぐ修理方法であり、おそらくこの方法が最もダウンジャケットの見た目を崩さずに修理出来るようです。光沢のある生地の場合は、この方法を使って修理しても若干目立ってしまうようです。
補修シートを使用した修理(5千円前後)
修理に出されたダウンジャケットと限りなく近い色の補修シート、もしくは近い色味の生地を専門業者から調達して補修シートを制作しての修理です。複数の色に跨がって空けてしまった傷等はこのように対処するそうで、条件によって値段は変化します。
ミシンを使用した修理(5千円前後)
ダウンジャケットの内袋まで穴が空いていなければ、表面をミシン縫いで修理する事も可能です、生地の性質によっては目立ってしまう為、ダウンジャケットの種類に合わせて良い方法を選択するそうです。
ストーブ等で溶けたダウンジャケットの生地の修理
ナイロンやポリエステルの生地でつくられたダウンジャケットの場合、ストーブだけでなくコタツなど熱を発生するものに影響を受けてダウンジャケットが溶けてしまうという事もあり、冬場の修理の案件としてはかなり多いそうです。
複数のキルティングパーツが溶けた場合の修理(3万円前後)
キルティングパーツが何個にも渡って溶けてしまった場合は、裏地を使って治せるのか同様の生地を調達しなければいけないのかで値段も仕上がりも変わってしまいます、ダウンジャケットの裏地から調達できれば、ほぼ元通りの外見に修理が可能だそうです。
単一のキルティングパーツが溶けた場合の修理(1万円前後)
小さい場合は、新しく縫い目を作って部分的に修正するなら安く済みますが、ワンパーツを丸ごと変えて元通りの見た目にする場合は金額が高くなります。
ダウンジャケットのサイズが合わないため修理したい
修理屋さんに聞いた所、かなり多いのがダウンジャケットのサイズに関する修理だそうでした。身幅や袖の長さ等が足りない場合も修理可能ですが、安いダウンジャケットであれば新しく買い直せる程の金額になるようです。
身幅の修理(2万円前後)
縦にキルティングが入ったダウンジャケットの場合は、キルティング自体の本数を修理して身幅を調節したり、新たに縫い目を設けて修理する為、大掛かりになって料金も高くなるようです。
肩幅の修理(2万5千円前後)
ダウンジャケットの肩幅を修理する場合は、新たにマチを作ったり、立体的な修正が必要になります。以外と多いのがダウンジャケットをダウンベストにしたいと言う修理ですが、それもこの程度の金額が発生します。
丈の修理(2万円前後)
丈を短くすると言っても、丈の端から切るのではなく、ダウンジャケットのデザインを壊さない為に中央付近などを詰めるため、丈の修理もかなり金額は高めです。
袖丈の修理(1万円前後)
袖丈の修理は、短くする人、長くする人の他に、リブニットの様にリメイクしながら丈の修理をしてほしいという以来も有るそうです。コチラも基本的に丈の長さはアームの根元付近で修理するそうです。
ダウンジャケットの羽毛の量を調節したい
ダウンジャケット自体のデザイン変更の為に行われる修理で定番なのが羽毛の量の調節だそうで、襟元の羽毛抜きやフード自体を無くしてしまうと言った、大胆な修理も多いそうです。
羽毛を増やしたい(3万円前後)
キルティングのパーツ数が多ければ多い程工程が増えるため金額は上がります、ダウンジャケットを購入して数年が経過し、徐々に羽毛が抜けてしまって修理するという人が多いようです。
羽毛を減らしたい(2万5千円前後)
インターネットでダウンジャケットを購入したらモコモコすぎて着難かったから修理に出すという人も多いようで、こちらもパーツ数が多ければ多い程作業工賃は高くなる傾向があります。
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