防水性能の高いダウンジャケットの選び方
ダウンジャケットを着ていると突然の雨が…。登山をするのに完全防水のダウンジャケットがあればアウターに使いたい。そんなことを一度は考えたことがあるかもしれません。
ダウンジャケットはとても暖かい代わりに、水濡れに対してはとても弱いという欠点があることを考えた場合、防水、撥水性に優れたダウンジャケットを求めることは極自然なことだと言えるでしょう。ここではそんな防水性、撥水性に優れたダウンジャケットについて解説、紹介していきます。
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防水性能の高いダウンジャケットの選び方のポイント
防水性能や、撥水性能に優れたダウンジャケットを探している方にも、様々な方がいらっしゃるでしょう。
タウンユースを基本としつつも、急な雨などでも心配なく使えるダウンジャケットはないか。もしくは過酷な環境下においても決して水に濡れないようなダウンジャケットを探しているのか。
これによっても防水を頭に入れたダウンジャケットの選び方は変わってくると言えます。まずはどんな使用用途でどの程度の防水性能を求めるかをはっきりさせることから始めましょう。
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完全防水のダウンジャケットとは
まず、そもそも完全防水のダウンジャケットというのは存在するのでしょうか。答えから言ってしまえば、メーカーが完全防水をうたっているダウンジャケットは存在します。
しかしそれがどんな条件下においても、どんなにずぶ濡れになっても、もっといえば水にそのまま浸けこんでも防水なのかと言われれば、それは必ずしもそうではないと言えるものが販売されているのも事実でしょう。
ダウンジャケットはなぜ水に弱いのか
基本的にダウンジャケットというのは、中綿にダウンを使用している時点でかなり水濡れに弱いものです。
中綿に使われているダウンは水に濡れると一気に水を吸ってしまい潰れることで保温性能を一気に低下させます。水に濡れたダウンはなかなか乾かないので本来の保温性能を復帰させるのがものすごく大変です。
また、一度水に濡れたダウンというのは、小さくなって周りのダウンと絡まり合い固まってしまいます。そのまま乾かしてしまうとダウンが固まったままになってしまい、本来の保温性能は大きく低下することになります。
仮に水に濡れてしまった場合には風通しのよいところに干しましょう。乾燥機などは使わない方が賢明です。時折ダウンジャケットを軽く叩きながらほぐすようにするとよいでしょう。
かなり時間がかかるので根気よく行う必要があります。
ダウンジャケットにゴアテックスが使われないワケ
中綿のダウンが濡れないようにするためには、表面の素材を変えればいい。そこでゴアテックスを使えば中は絶対に濡れないのではという方もいるでしょう。
しかしダウンジャケットにゴアテックスを使うことはあまりにも不向きであると言わざるをえません。というのもダウンは湿気をとにかく嫌います。しかしゴアテックスは通気性に優れているとは言えません。
そうなると、もしもゴアテックスの持つ透湿性を上回る結露が発生した場合、中のダウンは濡れてしまいます。このことからダウンジャケットにゴアテックスが使われることはまずありません。
防水、撥水性に優れたおすすめダウンジャケットならコレ
水濡れや湿気に対して極端に弱いダウンジャケットですが、そんな中でも強い高い防水性、撥水性を持ったダウンジャケットが各メーカー、ブランドから発表されています。
ここではそれら防水性、撥水性にすぐれたダウンジャケットについて紹介していきます。
パタゴニア Special Edition Encapsil Down Belay Parka
こちらはパタゴニアから発表された撥水加工をほどこしたダウンを使ったダウンジャケットです。
ダウンジャケット表面を撥水加工するのではなく、中綿のダウン自体にパタゴニア独自のプラズマ加工を施した撥水性エンカプシル・ダウンを使用しています。
しかもフィルパワーは驚異の10,000という膨らみ力。ダウンジャケットに防水性を求める方にはもってこいのダウンジャケットです。
デサント 水沢ダウン
ウィンタースポーツなどで広くしられたデサントが開発した世界最高水準の技術を結集してつくられた防水性ダウンジャケットです。
ダウンジャケットというのは、どんなに撥水加工を施しても、ステッチ部分などから水分が入りこむなどの問題があるため、中綿のダウンそのものを撥水加工するなどの手段となるのが普通です。
しかしこの水沢ダウンは、熱圧着などの加工技術によって縫い目を減らすだけでなく、切り替え部分は裏からシームテープを貼るなど、徹底した防水対策が施されています。
ナンガ×ハイランドデザインコラボ スーパーウルトラドライダウンジャケット
Hiker's DepotオリジナルギアブランドHIGHLANDDESIGNSとNANGAが共同開発したダウンジャケットです。超撥水ダウンを使用しています。フィルパワー810を誇り保温性も抜群と言われています。
フォックスファイア アクアガードダウンフーディー
こちらのダウンジャケットは、クイックスダウンと呼ばれる羽毛自体の超撥水加工と、表地にはエアロボーラスと呼ばれる透湿防水素材を使用する事で、ダウンジャケットの中でもトップレベルの水濡れへの強さを誇るモデルです。
ダウンジャケットの羽毛自体には、環境に配慮したPFOAFREEと呼ばれる撥水剤を使用しており、洗濯を１０回しても機能を維持するほどの高い耐久性を持っています。
しかしメーカーからは完全防水ではないという注意があるように、どんな環境下においても浸水しないわけではないので注意が必要ととなります。
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