コードバンベルトの選び方
動物皮革の中でも非常に希少性が高く、入手困難とされているのがコードバンです。そんなコードバンを使ったベルトは、使用するごとになじんでいくとともに、個性的な風合いを醸し出すことから非常に人気となっています。
ここではそんなコードバンのベルトについて、特徴や選び方の基本、着こなしやおすすめについて紹介していきます。
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コードバンベルトとは
コードバンベルトと聞くと、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?皮革製品に対してあまり詳しくない方でも、希少価値が高く、値段も高いという印象を持つ方は決して少なくないでしょう。
コードバンベルトはなぜそんなにも希少と言われるのでしょうか。またそれだけの価値があるとされる革を使ったコードバンベルトには一体どんな特徴があるのでしょうか。コードバンの性質などと合わせながら、コードバンベルトの特徴について見ていきましょう。
コードバンとは
コードバンとは馬のお尻の部分から採れる革で、別名を「キングオブレザー」、または「革のダイヤモンド」とも言われています。非常に希少性が高く、コードバンを素材として作られる革製品は、決して安い価格とはなりません。
これはまず、現在通常に飼育されているポニーやサラブレッドからは採取することができず、食肉用に育てられる農耕馬から採れないことが一つの大きな要因となっています。あくまでも食肉用として飼育される馬の副産物としてしか採ることができません。
さらに、本来の革製品であれば、皮膚の表面部分を使うものが、コードバンの場合は、表面を徐々に削っていくことで現れる「コードバン層」という繊維質の部分だけがコードバンとなるため、一頭から採れる量が極端に少ないことも、希少性を上げてしまっていると言えるでしょう。
コードバンベルトの特徴
コードバンベルトの特徴と言えば、まずはその光沢と独特な硬さを持っていることでしょう。それでいて繊維が細かく、表面部分は外側の革で守られていたこともあり、独特なしなやかさもあるという何とも不思議なベルトです。使用するにつれてその人になじんでいきます。
触り心地は非常に滑らか、そして手にすいつくようなしっとりとした質感があります。見た目の光沢からだけでも十分に伝わる高級感を、触ることによってより確かなものと感じることが出来るでしょう。
また耐久性に関しては、一般的な革が二層構造になっているのに対して、コードバンは単層構造になっているため、層が歪み剥がれて浮いてしまうといった現象はおこらず、表面の傷に対しても強いと言われています。
しかし、かならずしもコードバンベルトの耐久性が高いとは言い切れず、引っ張る力に対しては弱く、場合によっては簡単に裂けてしまうこともあるようです。
コードバンベルト選び方の基本
一般的に販売されているコードバンベルトというのは、決して安いものとは言えません。購入しようと思った場合には少なくとも万単位の出費になることはほぼ確実であるため、せっかく購入しようと思った場合は失敗したくないものです。
そんなコードバンベルトを選びに失敗しないための選び方について紹介していきます。これから購入を検討している方は是非参考にしてみてください。
コードバンベルト裏の表記について
コードバンベルトを購入しようと思った際に、ベルトの裏にある表記をご覧になったことがある方は少なくないのではないでしょうか。
一般的に見られるのは、「genuine cordovan」、「genuine shell cordovan」、「glazing cordvan」です。これらにはどのような違いがあるのでしょうか。また、どれが本物のコードバンを示す表記なのでしょうか。
「genuine cordovan」とは
こちらは、「本物のコードバン」を表す意味の表記です。【genuine】は「本物の~」という意味の言葉であり、この表記がある製品は本物のコードバンが使われてる製品であることを示しています。
ちなみに、コードバン層以外の部分が使われる場合にもこの表記がを入れるブランドもあることに加え、この表記自体に義務はないので、必ずしも100%コードバンであることを示すとは言い切れないようです。
「genuine shell cordovan」とは
こちらは、水染めのコードバンを意味する表記となります。水染めとは、革製品を染める際の方法の一つであり、染料に浸けこむことによって染める方法となっており、革の奥まで染料が染み込みます。
このようなコードバンベルトは基本的には長持ちすると言われている一方で、色ムラがあり、水に弱いために取扱いに注意が必要であると言われています。
「glazing cordvan」とは
こちらは革の表面をより平らに、より光沢を出すために、ガラスなどを使用して磨く仕上げ方法のことを言います。 これによって、コードバンの特徴の一つである光沢にさらに磨きがかかったコードバンベルトとなります。
コードバンベルトと相性の良いコーディネート
コードバンベルトと相性の良いコーディネートと言えば、やはり代表的なのはスーツスタイルと言えるでしょう。靴との色を合わせるという基本に忠実に合わせるだけでも、その光沢は見た目にも高級感があり、洗練された雰囲気を演出します。
オーソドックスに黒のコードバンベルト、シルバーのバックルであれば、まず間違いなく合います。バックルの色に関しては、TPOを考える必要がありますが、コードバンのベルト自体はフォーマルなシーンにもしっくりくるでしょう。
コードバンベルトの色とコーディネート
色で迷っている方であれば、黒を選んでおけばまず間違いありません。仕事で使うコードバンベルトを探しているようであれば、黒が本命となりますが、最近では茶系でも問題ない会社が多いようです。
また時計のベルトの色と合わておくのも良いでしょう。特にベーシックなスーツスタイルにおいて“外し”を作りたくない方にとっては王道の一つです。
カジュアルシーンにおけるコードバンベルト
また、コードバンベルトはプライベートでの使用に関しても全く問題ありませんが、その場合やはり相性が良いコーディネートはデニム系となるでしょう。デニム以外であれば、最近流行の白パンツとの相性は良いでしょう。コードバンベルトの光沢が全体をより綺麗にみせてくれます。
トップスがカジュアルでもしっかりと締めを作ってくれるのがコードバンベルトであり、コーディネート全体を引き締める効果があり、カジュアルシーンでもオールマイティに使えるベルトと言えるでしょう。
コードバンベルトのおすすめはコチラ
ここまで紹介してきたコードバンベルトですが、実際にはどのようなものを選べばよいのか分からない方もいらっしゃるかもしれません。ここではそんな方に是非参考にしていただきたい、当サイトでおすすめのコードバンベルトについて紹介していきます。
これらのコードバンベルトを参考にしながら、ご自身の好みにあった質感、色合いのコードバンベルトを探してみてはいかがでしょうか。
BEAMS PLUS コードバンベルト
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きめ細やかなコードバン素材は非常に滑らかで質感も上品な仕上がりとなっているビームスのコードバンベルトです。オーソドックスなバックルはどんなスタイルにも合わせやすく使いやすいでしょう。
そのツヤ感は見た目にも美しく、思わず見入ってしまう輝きを持っています。スーツスタイルに合わせるコードバンベルトを探す方にはまず見ていただきたい商品と言えるでしょう。
K.T.LEWISTON コードバンベルト
現在の価格はコチラ |
革製品の中でも非常に希少な部位となる コードバンを、熟練の職人たちが手作りすることで非常に質の高い製品を生み出す国産ブランド、『K.T.ルイストン』が展開するコードバンベルトです。
素材の良さをそのままにバックル部分も非常にシンプルであり、良い意味で目立たず、コーディネートのしやすいデザインであると言えるでしょう。白系のパンツと合わせれば綺麗なボトムスをより洗練することが出来るのではないでしょうか。
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