スーツケース?キャリーバッグ?トロリーバッグ?違いは?
スーツケースが欲しい!だけれど商品名に「キャリーバッグ」だの「トロリーバッグ」などあって混乱することも!?実際に違いはあるのでしょうか?何を目安に購入すれば良いのでしょうか?はっきり言って大差はありません!
細かい由来や国によって呼び方の違いこそはあれど全部「スーツケース」!それでは、そもそもスーツケースって何なのか、この曖昧な謎を紐解いて行きましょう。
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そもそもスーツケースって何?
そもそもスーツケースって何でしょう?どう考えたって「旅行用のバッグ」。ではどんな形でしょうか?「車輪のついた箱をハンドルで引っ張る!」それくらいしか思いつかないけれど、それ以上でも以下でもない!英語でSuit Case、要するにスーツなどの衣類を運べる鞄で、一般的には二つの貝殻を合わせるような構造になっています。
けれど海外ではあまり「スーツケース」という呼び方はしません。そもそも日本人が発音するにはちょっとムズカシくて伝わりにくい「Suit Case」!実際海外では「バゲージ」「ラゲージ」、要するに「手荷物」とひとくくりに呼ばれちゃうわけです。
またおかしなことに航空会社によるミスで手荷物が行方不明になることは「ロストバゲージ」というのに対して、手荷物受け取りターンテーブルには「ラゲージ」と書いてあるから摩訶不思議!はっきり言って日本だって海外だってそこそこいい加減なのです。
強いて言うならスーツケースはバゲージ(ラゲージ)に分類され、その由来はトランクでした。当初は車輪はなく、麻やウールで作られていたのです。後に木製タイプが生まれ、革が主流の時代が来ます。
その時代のスーツケースこそが「トランク」と呼ばれるものなのです。ヨーロッパでアルミ製や特殊な紙製の旅行カバンが生まれ、そして車輪を付けて引っ張る形のスーツケースが出来上がったというわけです。
ここでハテナ?となるのが車輪がつきだしたあたりで、こんな呼ばれ方もしているのでは?ということ。そう、「キャリーバッグ」「トロリーバッグ」と。一体スーツケースと何が違うの?と。細かい由来の違いこそあれはっきり言って一緒です!けれど、その違いを一応紐解いて分解してみましょう。
スーツケースとキャリーバッグの違い
スーツケースとキャリーバッグの違いを簡単に言うと以下になります。
- スーツケース =ビジネス用ラゲージ
車輪が付いているものと無いものがある。 - キャリーバッグ = 車輪付きの一般旅行用ラゲージ
そもそも、スーツを入れるビジネス用旅行カバンがスーツケースと呼ばれるようになりました。それには車輪が付いているものと付いていないものがあったのです。
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一方キャリーバッグはスーツ以外にも持ち運べる一般の旅行用カバンとして普及し、車輪が付いていることが前提。これが大きな違いです。ただ、現在は「スーツケース」は大体車輪が付いているわけで、結局は「一緒!」ということです。
布製などソフトタイプを「キャリー」と呼ぶブランドもあれば、ちょっと小ぶりのものを「キャリー」と呼ぶブランドもあり、なんならスーツを入れるビジネスタイプだけど小ぶりだから「キャリー」と呼んでいるブランドもあります。要するに、はっきりした線引きはないのです!
強いて言うならキャリーは「小さめのスーツケース」と理解するのが妥当でしょう。
ちなみに、キャリーバッグって残念ながら「和製英語」のようなもの。正しくは「トロリーバッグ (Trolley bag)」なのです。ではトロリーバッグとは何なのか、見てみましょう。
スーツケースとトロリーバッグの違い
ではそのトロリーバッグとは?これは米語でなく英語(ブリティッシュ)。しかも、日本と同様に海外でもトロリーバッグは「ウィールドラゲージ(Wheeled laggage)」「トロリーラゲージバッグ(Trolley laggage bag)」など様々な「あだ名」で呼ばれています。
アメリカでは「a Roll along」と呼ばれることも。結局は「箱型・車輪付き・ハンドル付き」であることには間違いなく、日本人が認識しているそもそもの「キャリーバッグ」、すなわち「車輪が必ず付いている一般用旅行カバン」こそがトロリーバッグ、と英国では呼ばれているのです。
例えばリモアやグローブトロッターはヨーロッパブランドなので「トロリー」という表記をしますが、アメリカのサムソナイトだと「キャリー」という表記です。要するに意味は同じで、実態は現在の「ちょっと小ぶりのスーツケース」と認識して良いのです。ちょっと混乱するので以下のようにまとめてみました。
そもそものキャリーバッグ(車輪付きの一般旅行用ラゲージ)=トロリーバッグ(英国ではそう呼ぶ)=現代のちょっと小ぶりのスーツケース
とはいえ一貫性があるわけでもないのです。リモアでは「キャビン」「ビジネストロリー」と呼ぶ小サイズもあるのに、22Lの小さなモデルを「スーツケース」と呼ぶこともあり、なかなかいい加減です!
よって、キャリーもトロリーもちょっと小ぶりのスーツケースと認識して良いのですが、選ぶ際の目安にはならないということです。選ぶときには「サイズ」「容量」を確認しましょう。