サンコーの特徴や評判と人気のスーツケース
「極軽」なんて造語、ご存知ですか?実はこれ、とある大ヒット商品の売り文句。販売当初から製造が追いつかない!そんな大人気スーツケースを作った日本の名店「サンコー鞄」。
日本のスーツケースの原型を作り、不要なまでに商品開発に情熱を注ぐ!でも、名前を聞いたことがない?そう、サンコーはCMや広告での宣伝より開発に夢中!
100年以上も鞄一筋というこのメーカーは、「どこまでいっちゃうの?」と思うほど開発にまっしぐら!そんなサンコーの極軽なスーツケースを見てみましょう。
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サンコー(SANCO)とは?
サンコーは明治26年から続く日本の老舗鞄メーカーで、日本を代表するスーツケースメーカーの一つです。創業者である桑山彦次郎氏は、無口でひたすら鞄作りに情熱を注いでいたと伝えられています。次男の代になると鞄の材質は天然皮革から人工の素材へ変わります。
1950年に開発された、ベニヤと布でできたサンコー初のスーツケースを皮切りに、サンコーのスーツケースの歴史が開花するのです。1970年代にはアルミフレームとABS樹脂のボディを組み合わせ、日本人の体型に合わせた、縦型・4輪キャスター付きのハードタイプスーツケースを開発し、世間をアッと驚かせたものです。プルハンドルのキャリーバーを日本で初めて搭載し、360度+180度ストッパー付きキャスターはなんと世界特許!
また、日本市場にいち早くTSAロック機構を取り入れ、落し物発見連絡機「OKOBAN」を採用。そう、現代の典型的なスーツケースの原型はサンコー鞄が作ったとも言えるのです。
1990年以降は東南アジア地域に生産体制を拡充し、コスパの良い製品の製造販売を実現。2000年以降は他国メーカーとの合併など、グローバル企業として発展を遂げていきます。またイギリスの老舗ブランド「アントラー」、フランスの「デルセー」、アメリカの人気カジュアルブランド「GUESS」の委託販売もしています。
鞄作りへのひたむきな情熱をベースに、常に時代のニーズ、特に日本人にとって必要なニーズを察知し、飽くなき探究心と先進性に富んだ会社なのです。
サンコーのスーツケースの特徴
常に業界をリードし、消費者を驚かせ続けるサンコーは多くのシリーズを販売しています。ハードタイプはほぼ全て独特な凹凸加工がなされ、衝撃や破損を軽減するだけなく、見た目が非常にスタイリッシュで個性的。またサンコーは軽量化に力を入れているので、どのシリーズも非常に軽いのです。
特筆すべきは、空前のヒット商品「極軽(スーパーライト)」。凄まじい開発能力で2001年以降、4度もニューモデルを販売し、初代から2キロもの軽量化に成功。ヒット商品を作っても尚甘んじず、さらなる「軽量化」を目指し続けるという企業体制は類を見ません。おまけに軽いまま大容量化したり、擦り傷が60秒で勝手に修復するというコーティングを施すなど、ミラクルかつ非の打ち所なし。
軽さの秘密は、材質の見直しと開発にあります。ボディにはHTポリカと呼ばれるポリカーボネートを進化させた素材を採用し、従来のアルミフレームはマグネシウム合金に変更。これらの原材料は決して安価ではなく、高い技術を要します。真の老舗鞄屋の高い技術と高い志だからこそ実現しえるのでしょう。
他メーカーと比べて消費者が難色を示すだろうポイントは、高級品以外は保証期間がなく中国製であること。ただし自社スタッフを各工場に派遣し、商品管理体制は整っていて、メンテナンスサービスの良さには定評があります。
サンコーのスーツケースに対する周囲のイメージ
日本製といえば「安心のエース」というイメージが強く、残念ながらサンコーの認知度はさほど高くありません。特にシニア世代には「エースより有名でないから劣る」というイメージが持たれがちです。
ところが、ターゲットをミドルエイジや若者にシフトし始めてから状況は変わってきました。高すぎず安すぎない料金設定であるのも「受け」が良いのです。例えば、「リモアには憧れるしサムソナイトが欲しいけど、ちょっと敷居が高いなあ」そんなミドルエイジは、店頭で始めて見たサンコーの性能の高さに驚き、好印象を持ち即購入、なんてことがよくあるそうです。
若い世代にとっては「軽量重視」「コスパ重視」と言った点で多くの人が利用しています。情報に強い若者たちの間ではちょっと噂のスーツケース。「サンコーといえば軽量、長期旅行ならサンコー」そんなイメージが持たれています。
サンコーのスーツケースの評価や評判
サンコーのスーツケースの評価や評判は以下です。どこのショッピングサイトでも高評価で大変コメント数が多いのです。よほど満足度の高いスーツケースなのでしょう!
- とにかくびっくりするくらい軽い!
- 大容量なのに世界の航空会社の預け入れ企画に適応している。
- 色もデザインも可愛い。
- キャスターが石畳などの上でもスムーズで静音!
- 中の仕切りが細くて使いやすい上、たくさん入る。
- 鍵が小さいのに使い勝手が良い。
- 軽いだけでなく高性能。高性能なのにリーズナブル!
否定的な評価は以下ですが、メーカー的にはそこそこ「嬉しい悲鳴」と言える内容です。
- 流行っているため空港で他人とかぶる。
- 大容量なため、つい詰め込みすぎる。
サンコーで人気のおすすめスーツケース
サンコーの目玉商品とも言える、爆発的にヒットしたモデル2種類と、2015年販売、国産にこだわった老舗らしい職人の息吹を感じる、高級モデル1種類をご紹介いたします。
「軽さ重視」「国産重視」の人にベストなスーツケースがきっと見つかることでしょう!
スーパーライト MG EX プレミアム
現在の価格はコチラ |
「極軽にして大容量!」そんな相容れない二つの要素が一緒になった衝撃の最新モデル。人気のスーパーライトの最高峰で最軽量。しかもボディはHTポリカ採用で頑丈。擦り傷が60秒後には消えるというミラクルな特殊コーティグが施されています。
落し物発見サービスOKOBAN搭載で紛失時に役に立ちます。何と言っても大型のキャスター4輪は、業界一と言われる国産メーカーHINOMOTO製。静音性と走行性に優れストレスがゼロ!TSAロック機構搭載で渡米にも便利。
サンコーの集大成であり、誰が何のために持っても「最適」で「最高」の、すべての望みが叶った究極のスーツケースと言えるでしょう。同シリーズの「スーパーライトMG EX 」は同じような特性を持ち見た目も似ていますが、傷の修復機能がありません。
アクティブ キューブ
現在の価格はコチラ |
いかにもビジネス仕様といったデザインの、ビジネストリップに特化したスタイリッシュで機能的な人気モデルです!もちろんTSAロックやOKOBANシステム搭載。
一番の売りは、外側フロントの大きなポケット。ハードケースなのに柔軟な素材のポケットは、A4ファイルやアイパッドなどの収納が楽にできるのです。機内持ち込み可能なサイズで、傷の修復可能コーティングが施されているのも、忙しいビジネスパーソンには嬉しい機能。
360度回転の大型4輪キャスター。天面部がフラットなのでちょっとした書類やバッグが置きやすくなっています。カラーは女性も嬉しいワイン色を含む3色です。
四季颯 レボライト
現在の価格はコチラ |
2015年秋、満を持して発売された新ブランド「四季颯(しきそう)」。国産にこだわり、愛知県の工場で熟練の職人による手作りです。少数生産で厳選された素材で作られる高級国産スーツケースのため、3年保障付。
このシリーズは「レボライト」と「ポリカーボネート」の2種。レボライトは、ボディに採用されている、三菱樹脂グループ開発のポリプロピレン繊維を何枚も重ねた特殊素材。ちなみにこれに近い製法をとっているのが軽量で知られる名門サムソナイト。
ポリプロピレンは、「水に浮く軽さ」と「押しても戻る復元力」を持ったタフな素材なのです。HINOMOTO製の高性能なダブルキャスターは石畳などで威力を発揮します。カラーバリエーションは四季のイメージカラー4色。美しい日本の四季と富士山をコンセプトにした、しひときわ目を引く美しいスーツケースです。
ミドル以上が持つとハイカラ且つ高級感あふれる雰囲気になるでしょう。若い世代が持つと、知的で落ち着いた雰囲気を演出できます。軽さと国産にこだわる人には是非、オススメしたいモデルです。