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金唐革の革財布の魅力や特徴

金唐革の革財布

500年以上前のイタリアで生まれ、江戸時代に日本に伝わり独自の発展を遂げた金唐革。当時は上流階級の贅沢品として人気を博し、禁止令まで出されたほどです。そんな金唐革の歴史と魅力、特徴についてご説明します。

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金唐革とは

牛革に打ち出し、または型によって花鳥や唐草等の文様を浮き出させ、その文様に金泥や金箔でメッキして作られる装飾革のことを金唐革といいます。

非常に人気のあった伝統革であり、貴重品であったことから革に似せた紙製の模造品である金唐革紙が作られるようになりました。金唐革紙は高級建築にも愛用されており、国会議事堂の参議院内閣総務官室にも使用されています。

金唐革≒イタリアの幻の皮革技術「クオイドーロ」

金唐革とはそもそも、江戸時代にオランダとの貿易から日本に伝わった技術です。イタリアで生まれたその装飾革は「クオイドーロ」というものであり、今から500年以上前のルネサンス期に誕生した皮革芸術です。

ルネサンス期からロココ時代のナポレオン革命の直前までの300年の間にだけ作られたとされる幻の芸術と言われています。

クオイドーロで有名なのは、フィレンチェの有名画家ボッティチェリです。当時は壁画装飾といえばフレスコ画やテンペラ画が一般的でしたが、これらに代わる壁画装飾としてクオイドーロを考えました。

クオイドーロの特徴としては、まず耐久性の高さが挙げられます。それは500年以上経った現在においても、彼の残した作品が完全に近い形で残っていることからも明白です。

この優れた耐久性と無類の美しさを誇る壁画装飾クオイドーロは、貴族などの権力者たちに愛され、数百年にわたって欧州各地の教会や宮廷の壁に飾られてきました。

金唐革の歴史

クオイドーロは17世紀の江戸時代に日本に初めて伝えられました。当時の日本の皮革技術はヨーロッパ諸国と比較すると大幅に遅れており、クオイドーロは大きな衝撃でした。

当然数も少ないため非常に高価であり、その美しさから上流階級に愛され、人気を博しました。日本建築と壁画装飾は相性が良くないので、タバコ入れ等の小物に仕立てられ、流行したと伝えられています。

異国情緒漂う豪華な金唐革は貴重品としてありがたられ、武士は刀の柄や馬具に、商人などはタバコ入れや屏風に仕立てるなど、一種のステータスシンボルにまでなりました。

しかし、輸入品が増えすぎたことに危機感を持った幕府によって禁止令がなされ、国内での金唐革の生産が始まりました。ここから金唐革の日本独自の発展が始まりました。

現代においても金唐革の技術は伝えられており、数は非常に少ないですが、職人の手によって伝承・復元されています。

金唐革財布の特徴とお手入れ方法

皮革の最高芸術品と称される金唐革。そんな金唐革の財布は、古代のイタリア芸術を彷彿とさせる古色蒼然たる佇まいで持つものを魅了します。

金唐革財布の特徴

金唐革の最大の特徴は、なんといっても耐久力に優れ頑丈な点です。金唐革は壁画装飾であるクオイドーロがベースとなった皮革技術であり、クオイドーロは500年以上前の作品がほぼ完ぺきな形で現存しているほどの耐久力を持っています。

上質な金唐革の財布であれば、数百年は難しくても、一生使うには十分なほど丈夫です。そもそも丈夫な特性を持った牛革に金属の箔でコーティングしていますので、型崩れもしにくく、色落ちもほとんどありません。普通の本革と比較すると水分や汚れにも強いです。

皮革芸術といわれる程の美しさと、優れた耐久性が金唐革財布の特徴です。

金唐革財布のお手入れ方法

上述した通り、表皮が金属の箔でコーティングされているので非常に丈夫ですので、基本的にお手入れは不要です。ただ、汚れが付いた場合は、固く絞った柔らかい布で丁寧に拭いてください。

また、他の本革製品よりも水分に強いですが、やはり本革製品ですので濡らさないように気を付け、濡れてしまった場合はすぐに拭き取り、風通しの良い日陰で乾かしてください。

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