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革財布に使われる革の種類

革財布に使われる革の種類

革財布を選ぶときに気になることといえば「どの革を選ぶのか」ではないでしょうか?今回は革財布に使われることの多い牛革や鰐革などを中心に、様々な種類の革が財布に使われたときに醸し出す特徴を解説していきます。

多くの人は定番として思い浮かべるのは、牛革、馬革、鰐革などだと思いますが、革財布に使われる革の中には、ダチョウの革やサメの革、さらにはゾウの革なども存在しており、その独特な風合いや希少性と相まって多くのレザー好き達から注目されています。自分にあった革財布を見つけるために、革の特徴について知っておきましょう

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牛革(カウレザー)製の革財布の特徴

革財布に使われる皮革素材の中でも最もポピュラーな存在なのが牛革(カウレザー)ではないでしょうか。ひとえに牛革といっても、上品で柔らかいカーフスキンやキップスキン、そして丈夫できめ細かいステアハイド、最も定番とされているカウハイドなど、牛の性別や年齢によって様々な特徴を持っているのも牛革の魅力といえます。

エイジングと呼ばれる経年変化によって、使えば使うほどに味わい深くなっていく特性も他のレザー素材より強く、様々な加工方法によってスエードやヌバックといった質感も多様に存在しているのが牛革の特徴です。

革財布に使用した場合、牛革は他の皮革素材と比べてクセがなく、飽きが来にくいため長く使えるのが特徴です。また耐久性も非常に高く手入れも容易なため、革財布を育てる楽みを感じながらも手軽に使えるという特徴があります。

>>牛革(カウレザー)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

豚革(ピッグスキン)製の革財布の特徴

牛革というとイタリアンレザーを筆頭に海外の皮革素材が有名ですが、豚革は日本国内で飼育からなめしや加工までを行った国産革が多く、レザー愛好家たちの間では「唯一の国産皮革素材」とも言われています。

豚革は摩擦に強い特徴があり、柔らかくしたり硬くしたり、さらには半透明にも加工できるという万能性を持っています。その耐久性の高さから日本国内では一般的に溶接工や作業員が使用する作業用手袋として流通しているため、近年までは豚革で作られた革財布は過小評価される傾向がありました。

しかし、革の表面にある『∴』に並んだ毛穴の跡を生かしたバッグや革財布をハイブランドがこぞって展開したことで、最近ではファッションアイテムとしての豚革財布は注目を集めています。

>>豚革(ピッグスキン)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

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馬革(コードバン)製の革財布の特徴

通称「革の宝石、革のダイアモンド、キングオブレザー」とも呼ばれるコードバンは、農耕馬の臀部から取れる希少な皮革素材です。農耕馬のお尻の皮というのは一般的な馬革よりも分厚くなっており、コードバンはその内部にのみ存在する強靭で繊細な層を使用して作られています。

コードバンで作られた革財布は「磨けば磨くほどに輝きを増す」という特徴を持っており、これは牛側の繊維組織が水平に走って構成されていることに対してコードバンの繊維組織が垂直(奥方向)へ高い密度を持って構成されているため、得も言われぬ独特の輝きを放ちます。

馬革は牛革に比べて水に弱く、また型や傷がつきやすいため粗雑に使うには向いていません。しかし丈夫さは牛革の3倍とも言われていますから、使用頻度が高い革財布にはもってこいな素材です。一生モノの革財布として革を愛でながら経年変化を楽しみたいという、コダワリ派の人にオススメな皮革素材です。

>>馬革(コードバン)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

鹿革(ディアスキン)製の革財布の特徴

鹿革には大きく分けてメスの鹿から取れるディアスキンと、オスの鹿から取れるバックスキンが存在しています。ディアスキンで作られた革財布は柔軟性に富んでおり、非常に肌触りが良くずっと触れていたい気分にさせる不思議な魅力があります。

鹿革と言われてもイメージできないという人も多いかもしれませんが、多くは剣道の防具に使用されていたり、水泳選手が使用するセームや、メガネ拭きなどに使われている事もあります。この話を聞いて驚いた人もいるかもしれませんが、鹿革の中でもセーム革と呼ばれる独特のなめしを行った革は水洗いが出来る特徴を持っています。

日本人は古くから、牛革よりも鹿革を親しんできたという歴史もあり、鹿革の革財布を握るとなんだか落ち着くというのはそういった歴史的な背景があるのかもしれませんね。

>>鹿革(ディアスキン)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

ヤギ革(ゴートスキン)製の革財布の特徴

ヤギから取れるゴートスキンで作られた革財布は、触り心地がサラッとしており非常に柔らかく、かつ牛革と同じ強度を保つのに薄くても大丈夫なため、軽量性の高い革財布が作れる素材として、様々なハイブランドで使用されています。

革の表面にある独特のシボ(凹凸)が革の摩擦性能を高めており、頻繁に出し入れを行う革財布にとって非常に優れた素材と言えますし、加工方法によってはまるでガラスのような光沢を持った革財布に仕上げることもできるのがヤギ革の魅力!

ヤギ革として有名なゴートスキンは大人のヤギから取れる革であり、子供のヤギから取れる革はキッドスキンと呼びます。どちらも滑らかかつしなやかな革財布になるのが特徴です。

>>ヤギ革(ゴートスキン)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

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ワニ革(クロコダイル)製の革財布の特徴

革財布において極上のエレガンスを演出する皮革素材と言えばクロコダイルを筆頭としたワニ革ではないでしょうか。爬虫類を中心としたエキゾチックレザーの代表的な存在であり、見た目の華やかさと醸し出すその表情は、まさに革財布の中でも特別な存在と言うに相応しいゴージャスな印象を感じられます。

クロコダイルと呼ばれるのは、イリエワニやナイルワニなどから取れるワニ革であり、それ以外にもアリゲーターやカイマンといった様々な種類が存在しています。そんなワニ革で作られた革財布は、凹凸のあるウロコの配列が綺麗に整っているものほど高級とされています。

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蛇革(パイソンレザー)製の革財布の特徴

他の革財布には存在しない、ワイルドさとセクシーさを兼ね備えた皮革素材といえばニシキヘビの革を代表としたパイソンレザー。

大きく分けてダイアモンド状の柄をダイアモンドパイソンと呼び、石垣状の柄をモラレスパイソンと呼びますが、日本に生息する種類だけでも36種、この地球上には11科417属2389種もの蛇が存在していると言われていますから、ヘビ革の種類を網羅するのはほぼ不可能と言えるでしょう。

財布に使用される革の中では特にインパクトの強い仕上がりになるという特徴があり、ヘビ革で作られた革財布は縁起物とされることもあります。

>>蛇革(パイソンレザー)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

エイ革(スティングレイ)製の革財布の特徴

エイの革というのは、古くから「泳ぐ宝石」とも呼ばれるほど高級な皮革素材として重宝されており、スティングレイで作られた革財布は、まるでガラスビーズを敷き詰めたかのような細かい突起と、独特の輝きが特徴となっています。

特にエイの背中には第三の目が存在しており、そこをスティングレイハートやスターマークと呼ぶのですが、その部分があしらわれた革財布は人気が高く、エイ革で作られた革財布の中でも特別な質感を醸し出します。

エイ革で作られた革財布は、その独特の見た目だけでなく、非常に硬いため傷がつきにくいという特徴や、水生生物の革であるため水にも強いという魅力的な特徴を持っています。

>>エイ革(スティングレイ)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

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象革(エレファントレザー)製の革財布の特徴

エキゾチックレザー系の中でも、特に希少性の高いゾウの革、エレファントレザーで作られた革財布は見かけることも少なく販売しているお店も非常に少ないため、レザー愛好家たちの中でも威張りの効く皮革素材とされています。

象革で作られた革財布は少ない理由は、ワシントン条約によってゾウの捕獲が禁止されているという事が挙げられます。そのため生体保護のために限定的に捕獲されたゾウの革のみが皮革素材として流通していいます。

入手が困難な革財布として年々レアリティが高まってきており、人とは違う革財布を持ちたい!という人におすすめな革素材と言えるでしょう。

>>象革(エレファントレザー)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

鮫革(シャークスキン)製の革財布の特徴

ナイフを入れてもカットができない!なんて言われるほどの高い強度を誇るサメの革。水生生物ですから水にも強く、革財布としてはレザー初心者でも扱いやすいのが人気となっています。しかしサメは養殖することが難しいためシャークスキンで作られた革財布は希少性が高く、金額もそれなりに張るのが難点かもしれません。

サメ革で作られた革財布は、エキゾチックレザーの中でも経年変化が現れやすく、使えば使うほどにツヤが増していくため、レザー愛好家たちの間でファンの多い皮革素材となっています。ちなみにサメ肌というとワサビの摩り下ろしにも使われるようなザラザラしたウロコがイメージされますが、なめし加工の段階で塩酸処理をしてあるため安心してください。

最近では牛革にシャークスキン風の型押しをした革財布も流行っているので、購入するときは注意しましょう。

>>鮫革(シャークスキン)の財布の魅力と手入れ方法はコチラ

ダチョウ革(オーストリッチ)製の革財布の特徴

天然皮革素材の中でも、第1級のスペシャルレザーといえばオーストリッチ。ハイブランドの革財布として多く使われているためオーストリッチという名前は聞いたことが聞いたことがあるかもしれませんが、ダチョウの革である事は意外と知らない人が多いかもしれません。

オーストリッチで作られた革財布といえば、その野性味溢れる個性と独特のエレガンスさ。クィルマークと呼ばれている特徴的な丸い突起は羽が生えていた毛穴の跡であり、このクィルマークが綺麗に現れるのはダチョウの体でも40%程度の部位しかないため、この突起模様が綺麗に出ている革財布は高級品として扱われています。

また、オーストリッチレザーは非常に丈夫で柔軟性に富んでおり、布のように絞ったとしても繊維組織が壊れることがないため、革財布に使用すると手馴染みが良く、使えば使うほどに味わい深くなります。

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イノシシ革(ペッカリー)製の革財布の特徴

ペッカリー革といえば高級革手袋というイメージがあるかもしれませんが、革財布に使われる素材としても人気の高い皮革素材です。銀面には特徴のある5つ並んだ毛穴を持ち、ピッグスキンによく似た風合いを醸し出します。

日本国内でペッカリー革というとイノシシ革として説明する人が多いようですが、厳密にはイノシシに似た中型の偶蹄類であり、ペッカリー科に属すクチジロペッカリーやクビワペッカリー、チャコペッカリーなどから取れる革です。

羊革(シープスキン)製の革財布の特徴

シープスキンといえばムートンブーツという印象を持つ人は多いのではないでしょうか?羊革の中でもシープスキンと呼ばれるのは生後1年以上たった羊革のことであり、若い羊から取れる革はラムスキンという名前で呼ばれます。

柔らかな質感を持っているため耐久性が低いように感じるかもしれませんが、シープスキンは靴にも使われるほどの丈夫な皮革素材。さらにシープスキンの脂質には空包が多いため断熱性や保湿性にも優れており冬場の衣料にもよく使われます。

そんな羊革で作られた革財布はどこか秋冬物のような、柔らかくて温かみのある質感と、優しい風合いをもっているため、性別問わず人気を得ています。

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