ヌメ革財布の魅力と手入れ方法
数多い革の中でも最も革らしい雰囲気を持っていることから「革の中の革」と呼ばれているほどの質を誇っているのが『ヌメ革』です。植物タンニンなめしを施した自然な風合いや質の高さ、使っていくほどに質感や色合いが馴染んでくる経年変化を特に楽しめるのが人気の理由でしょう。ここではそんな『ヌメ革の財布の魅力や手入れ方法』について紹介していきます。
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ヌメ革とは
ヌメ革とは時間とコストが膨大にかかる植物タンニンなめしを施しただけの革のことを指します。時間やコストをかけないなめしもありますが、皮を活かし質の高い革を作るなら植物タンニンなめしより良い方法はありません。
広義では植物タンニンなめしを施した牛革のことをヌメ革と呼ぶ場合が多いです。天然素材を使用し時間をかけてタンニンを染み込ませていくので皮に負担がかからず非常にナチュラルな風合いに仕上がります。
ヌメ革の特徴
植物タンニンなめしによって皮に過剰なストレスがかからず皮が傷まないので、傷や血管の痕がわかるほどとても自然な仕上がりになっているのが特徴となっています。使うほどに味わい深くなっていくのが特徴となっているので、経年変化を楽しみたい人にはうってつけの革であるといえます。弾力性にも優れているので立体加工に向いています。
革の繊維が凝縮されているので非常に丈夫なのも魅力的なポイントとなっていますが傷は付きやすいので注意が必要となっており、他の革に比べて特に水に弱いので取り扱いには気をつけなければいけない場合もあります。
使い始めはやや硬い質感となっていますが使っていくうちに繊維がほぐれ自分の手に馴染んでいくかのように柔らかくなっていくので、「革を育てる」という感覚で持てるのもヌメ革製品を持つ上での楽しみであるといえるでしょう。
ヌメ革の財布の魅力
ヌメ革を楽しむには財布が最適ではないでしょうか。
使い始めは硬く使いづらい面もあるかもしれませんが、使っていくほどに繊維がほぐれ柔らかくなっていくので気づいた時には自分の手にしっくり馴染む質感になっていると思います。
質感だけでなく、植物タンニンなめしの特徴でもある色の経年変化も楽しむことができる味わい深さがヌメ革財布の魅力です。買った時写真に残しておけば、1年後あるいは2年後にははっきりとその差がわかるはずです。
ただ他の革に比べて非常に水に弱いです。シミ・色落ち・色移り・カビなど革財布として致命的な傷を負ってしまう可能性があります。濡れた際はしっかり手入れをし、大事に使っていくことが重要な革財布であるといえます。
ヌメ革の財布の手入れ方法
革の中では珍しいですが、買った際はまず日光浴させましょう。次に革にある油分を染み出させてコーティングさせます。普段の手入れは特に難しいことはりませんが、汚れなどが付いた際のクリームを使った手入れには多少注意が必要です。
- 買ったらまず日光浴!期間は一ヶ月前後が最適とされていますが、ご自身のお好み具合で期間は調整しても問題ありません。
- 基本的には柔らかい布で乾拭きや馬毛ブラシで軽くブラッシングする程度でok。
- 汚れがついた場合は、クリームを付けすぎないように適量取って優しくなでるように柔らかい布で拭きましょう。おすすめはデリケートクリームです。
- 水に弱いので仕上げに専用防水スプレーを使って手入れ完了!
ヌメ革の財布の手入れの注意点
- 水に非常に弱いので極力濡れないようにする。専用防水スプレーをしておくのがおすすめです。
- 濡れてしまった場合は乾いた布ですぐ拭き取り風通しの良い日陰で干した後に保革クリームを塗る。
- 傷が非常に付きやすくなっているので硬い布を使ったり強く擦らないようにする。
何度も言いますが水には非常に弱いです。濡れない為の対策や濡れてしまった場合の対処をしっかり行うことが大切です。
非常に傷も付きやすいのでバッグに入れたりする際は近くに鋭利な物を置かないなどの配慮が必要になります。