イージートーン2.0の効果や履き心地を徹底レビュー!
ジムに通ったりトレーニングする時間がない、そんな強い味方としてリーボックから登場した「履くだけのジム」ことイージートーン。バランスボールのような不安定なソールシステムを採用することで、履いているだけで美脚やヒップアップ効果があるとされていますが、その真価は如何程!?
実際にスニーカーショップへ出向き、2015年モデルのイージートーン2.0シリーズを履き比べて購入し、その効果のほどをレビューしていきますので、イージートーンを買おうかな?と迷っている人は是非参考にしてください。
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リーボックのイージートーンとは?
シェイプアップという言葉に目がない女性であれば、1度は耳にしたことがあると思われるリーボックのイージートーン。
おそらくリーボックのDMXテクノロジーと呼ばれる空気を使ったクッショニングテクノロジーを応用し、バランスポッドと呼ばれる不安定なソールを生み出したこのイージートーンは、砂の上やクッションの上に立ったような不安定さを作り出し、履いているだけでシェイプアップが可能なスニーカーと言われています。
2009年に「履くだけのジム」としてリーボックから登場して以来、女性からの熱い支持を獲得しているイージートーンですが、 日本における独占禁止法違反問題であったり、通常の靴と錯覚して使用した人が転倒して骨折したり、科学的根拠がないのに「お尻が28%引き締まる」などの効果を広告に使ったことで揉めたりして、何かと話題のスニーカー。
これらのニュースによって「効果のない靴」というようなレッテルを貼られている感がありますが、バランスポッドと呼ばれるエアユニットをソールに使うことで、意図的に不安定な足場を作り出すという至ってシンプルな構造に、フィットネス効果が無いなんてありえないのでは?と筆者は感じておりました。
そこで「実際に履いて体感してみようじゃないか!」と思い立ったわけです。
履き比べたイージートーン3種類の違い
実際に購入を決意してスニーカーショップに行き、2015年の現行モデルであるイージートーンの3種類を履き比べてみました。
今回履き比べたのはこの3種類。
- サニー
- ロマンス
- ミス
以前のイージートーンには、ハイエンドモデルやエントリーモデルとしてバランスポッドの配置を変えた様々なバリエーションが登場していましたが、2015年モデルはどれも過去のハイエンドモデルと同様のソール形状をしており、アッパーのデザインのみが違うという仕様になっています。
アッパーが違うだけなら、見た目の好みだけじゃないの?と思うかもしれませんが侮るなかれ、この3種類は内羽根式デザインや外羽根式デザイン、さらには合成皮革を使用しているなど、フィット性に関して大きな違いが生まれます。
今回購入したのはロマンスですが、内羽根式のサニーを履いた時は内羽根式の構造が故にウィズ(足の周囲)に強い圧迫感があり、同じサイズにもかかわらずロマンスの方が筆者の足に良く合いました。
ちなみに、イージートーンは足に密着していないと効果を感じにくかったり足に負担がかかる可能性もありますので、自分の足にぴったりと合ったサイズの購入をお勧めします。
イージートーン2.0 サニーの特徴と評価
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イージートーン2.0のサニーはファブリック素材を使用した内羽根式のモデルです。カラーバリエーションが豊富で、バンズのエラやスペリートップサイダーのCVOを彷彿とさせるシンプルなデザインに心を惹かれましたが、アッパーの収縮が弱く、アッパーの縫い目が足に当たって、個人的には合いませんでした。
足の甲が高い典型的な日本人足をしていると感じている人は避けたほうが無難かもしれません。ナイキやアディダスのスポーツシューズをジャストサイズで履いたことのある人は大丈夫だと思われます。
イージートーン2.0 ロマンスの特徴と評価
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今回筆者が購入したのがこのモデル、カラーバリエーションは無難な2色と春夏系の明るい2色が展開されており、アッパー素材にはファブリック生地とシンセティックレザーを組み合わせ、コンバースのオールスターやプーマのスエードを思わせる外羽根式の構造で作られています。
外羽根式の構造はそもそも「様々な足の形に合いやすい」という理由で革靴に使われたのがルーツであり、この構造のおかげでなんとか自分の足に合ったイージートーンを見つけることができました。
イージートーン2.0 ミスの特徴と評価
現在の価格はコチラ |
もう、心の中では「イージートーンのロマンスだな!」と思っていましたが、せっかくなのでミスも履き比べてみました。アッパーのデザインはロマンスのように外羽根式ですが、シンセティックレザー(合成皮革)を使用しているため、ロマンスよりも密着感は高く感じます。
しかし、カラーバリエーションが白と黒の2色しかなく、リーボックのクラシックシリーズや、アディダスのスタンスミスを思わせるコートシューズ的なデザインが個人的には好みでなく、「せっかくなら毎日履いて効果を感じたい」となると、毎日履くには苦手なデザインだったので今回は却下しました。
しかし履き心地は良かったので、甲高な人におすすめと言えるでしょう。
今回レビューするのは購入したイージートーンのロマンス
というわけで、購入したのがこのイージートーン2.0ロマンスです。スニーカー単体で見ると「ちょっといまいちなデザイン」という印象ですが、実際に履いてみると意外にも様々な服装に合わせやすくて気に入りました。
そんなイージートーンのロマンスについてレビューしていきます。
イージートーンのデザインをレビュー
イージートーンのロマンスはどれも「3色」をベースによくまとまったデザインとなっています。今回購入したこのネイビーカラーのロマンスも、アッパーのメインには紺色、そしてミッドソールとシューレースがホワイト、そこに差し色としてミントアイスクリームのようなパステルグリーンが使用されています。
ロゴマークや、シューレースの先端、さらには通気性のために付けられた内側のベンチレーションホールにハトメとして使われている金具にも、このパステルグリーンが使われています。
トレーニングシューズとは思えないカジュアルなデザインが良い感じであり、どこか「おばさんっぽい」デザインであることは否めませんが、それでもまあ、この手の「履くだけフィットネス系」のスニーカーであれば及第点。
比較的シュッとしたシルエットで、履いてみるとイージートーンの顔とも言えるバランスポッドのボリューム感も外見では感じないため、案外見た目的にも可愛いように見えてきます。
それと、バランスポッドがシークレットブーツ的な役割を果たしてくれるので、1cmほど足が長く見えるという嬉しい効果も発見できました。
イージートーンの履き心地をレビュー
実際に履いて歩いてみたところ、想像以上に不安定な感じに驚きました。とは言っても転倒してしまうようなアンバランスさではなく、ポケットコイル式のマットレスの上や、テンピュール素材のマットレスの上を歩いているような感覚。砂浜の上を歩いているというのは言い過ぎですが、沈み込む感じの不安定さを感じます。
イージートーンのアウトソールの形状だけを見てしまうと「グラグラ」するんじゃないかな?と思う人もいるかもしれませんが、実際に履いてみると弾むようなクッション性があって、どちらかというと「ムニュムニュ」する不安定さがあります。
よく、ソールの薄い靴を履いていると足の踵が疲れてきますが、イージートーンはこのような疲れを感じるのではなく、ふくらはぎや太ももの内側など、遊園地などに遊びに行って沢山歩いた日のような疲労感が生まれます。
この不安定なはき心地を生み出しているのが、イージートーンの顔とも言えるバランスポッドと呼ばれる空気ユニット。かかと部分は外側に倒れやすく、指の付け根部分は内側に倒れやすいような感じがします。
また、つま先部分は大きめに段差が取られているため、歩いているときにはつま先を握りこむように力を入れるような感覚になります。ベアフットランニングを目的に作られたシューズのような感覚です。
横からの写真だとわかりやすいかもしれませんが、かなりつま先部分が上がっているため、普段通りの歩き方をすると想像以上に足の筋肉を使っている感覚となります。
となると、一般的なスニーカーの場合「かかとが浮きやすい」という悩みが出ます。つま先に力を入れるということは、同時にスニーカーのヒールカウンターをカカトに押し当てるように上に持ち上げる必要が出るからです。
イージートーン2.0には、スノーボードのブーツなどによく見られる「かかとのコブ」が付いており、シューレースをガチガチに締め付けなくても、足のかかとが浮く感じがしません。これは素晴らしい構造です。
イージートーンは歩いている時が不安定なため、フィット感が低いと足が変にフラフラしてしまって筋肉が疲れるというより関節が疲れてしまいますから、スニーカーと足の密着感はとても重要となります。
とは言っても、シューレースのみで締め付けていると足の血行が悪くなって疲れすぎてしまうので、こうやってシューズ内のクッションがあると、シューレースをキツく締めなくとも適度なフィット感が得られます。
体感できたイージートーンの効果
ちょうど「丸一日立ってないければいけない日」があったので、イージートーンを履いて1日立っているとどの辺りに効果が感じられるのかを調査してみました。
普段から履いているスニーカー(バンズのスリッポン)は、立っていることが多い日やよく歩いたと感じる日の場合、筆者は足のカカトに疲労感があるのですが、イージートーンだと「足裏全体の筋肉とふくらはぎ」が猛烈に疲れました。
ちょうどこの日は「もう足が疲れた!!」というタイミングで立ち食いステーキ屋さんに友人と行くことになり、本当に朝から家に帰るまで立ちっぱなしだったため、イージートーンの効果を存分に体感できたと思います。
イージートーンの良い効果
普段通りのスニーカーを履くよりもイージートーンを履いた方がシェイプアップ効果がある!とは口が避けても明言できませんが、明らかに普段のスニーカーを使用するよりも足の裏や足首周辺、さらにふくらはぎ近辺の筋肉が酷使された感じがします。
イージートーンで旅行や遊園地に行くのはやめよう!と思ったくらいの疲れです。歩行距離はそこまで多くなく、どちらかというと立ったりしゃがんだりという動作がメインだった1日にも関わらず、まるでオープンからクローズまでディズニーランドを歩き回った日のような足の疲れを感じました。
「履くだけのジム」とはよく言ったもんだなと感心するとともに、引き締まった(感じのする)足を、炭酸ガスタイプの入浴剤を入れたお風呂の中で、しっかりとマッサージしてあげました。
イージートーンの悪い効果
イージートーンも良い効果だけではありません。悪い効果かな?と感じたのは腰への負担です。
立っているだけでなく、しゃがんだり、物を持って移動するという場面では、普段よりも強く片側の腰に負担がかかるような感じがしました。恐らく、バランスをとりながらスクワットするような動きによって、普段からトレーニングを行っているわけではない筆者の体は、腰を使って体を動かしてしまったのだと思います。
普段のフィットネスに合わせてイージートーンを使用するという人であれば問題ないかもしれませんが、普段はまともに運動もスポーツもしないという人がイージートーンを使う場合は、いきなり「丸1日がっちりイージートーンを履く」というのは避けて、徐々に体を慣らしていくのがおすすめです。