モーブスの歴史や特徴とおすすめスニーカー
もともとは陸上競技用のスパイクから始まったドイツ生まれのブランドである「モーブス」ですが、現在はおしゃれなスニーカーの中でも非常に人気のあるブランドとなっていると言えるでしょう。
コストパフォーマンスも高く、それでいてどんなスタイルにも合わせやすいデザインが特徴となっています。ここではそんなモーブスの歴史やブランドとしての特徴、さらには人気でおすすめのスニーカーについて紹介していきます。
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スニーカーの人気ブランド【モーブス(mobus)】とは?
モーブスとは、ドイツで誕生したシューズブランドです。誕生から90年以上という非常に長い歴史を持つブランドでありながら、現在の日本においては、比較的安価でおしゃれな靴を販売して人気を獲得しています。
陸上競技用のスパイクからスタートしたシューズ専門のブランドであったものの、現在ではバックパックやアパレルなども展開、日本においてはライセンス販売が行われるなど、世界的にも幅広い展開が行われています。
モーブスの伝統
モーブスの靴作りに対する情熱を生み出すきっかけは、創業者であり当時競技者としてトップアスリートだったフリッツ・モーブス氏が、自らが使用する陸上競技用のスパイクに対して不満を持っていたことにあります。
そんな彼が陸上競技用で優れたスパイクを生み出すための熱意は、三代に渡って続いているモーブスに、「職人芸の伝達、継承」というブランドの伝統として確実に受けつがれていると言えるでしょう。
モーブスの功績
モーブスと言えば、日本ではおしゃなスニーカーのブランドとして知られているかもしれませんが、本国ドイツでは様々な功績を残してきた歴史あるブランドとして知られています。
詳しくは歴史の項目で後述しますが、ベルリンオリンピックの公式シューズや、ドイツの警官用トレーニングシューズ、ブンデスリーガの選手のスパイクとしても使用されてきた功績を持ちます。
モーブス(mobus)の歴史
モーブスがブランドとして誕生したのは1924年のことです。当時陸上短距離の選手として非常に有名であったフリッツ・モーブスが、自ら着用するスパイクに不満をもっていたことがすべてのきっかけとなっています。
彼は、実の父が靴職人であったことなどもあり、もっと優れたスパイクを作ることはできないのかと考え、ドイツの南部にあるクライルスハイムに工場を作り、陸上競技者向けのシューズを作り始めました。
その質の高い陸上競技用のシューズは瞬く間にドイツ中に知れ渡り、1936年にドイツで開かれたベルリンオリンピックでは公式シューズとして採用され、多くの陸上アスリートたちがメダルを獲得しました。
壊滅的な打撃から奇跡の復活
ベルリンオリンピック以降も堅調な経営が続いていたモーブスですが、1939年から始まった第二次世界大戦が終結しようとしていた1946年に工場が爆撃されるという致命的な打撃を受けます。
さらに創業者であるフリッツ・モーブス氏が事故で亡くなるという不幸が重なり、妻であるフリーダが経営を引き継ぐもシューズを作るための素材が不足し、サンダルの製造などに方向性をシフトし、なんとか耐え凌ぐことに成功。
それを乗り越えたモーブスは、その後サッカーやテニス、フェンシングや登山などスポーツに関連するシューズの製造を行いヨーロッパでも有数のスポーツシューズブランドとして復活していきます。
1963年に開幕し、現在もドイツのサッカー一部リーグとして多数のファンを抱えるブンデスリーガにおいてもモーブスのシューズやウェアを身にまとった選手達が多く活躍しました。
当然の工場閉鎖から再びの復活
第二次世界大戦からようやく復活し、スポーツブランドとして高い知名度を持ちこれからという時、ふたたびモーブスを史上最大のピンチが襲い掛かります。それが1982年に起こった突然の工場閉鎖です。
ここから20年間に渡ってモーブスはそのブランド名ごと市場から消えることになります。しかし、ブランドは無くなれど、その伝統は家族に脈々と受け継がれていたのでした。
そして2003年、創業者であるフリッツ・モーブス氏の孫にあたるディーター・ヴァール氏が二人のパートナーと共にブランドを復活させ、現在ではアジア地域においてもライセンス契約によって幅広い製品を取り扱い、多くの人に知られるブランドとなっています。
モーブス(mobus)のスニーカーの特徴
日本において販売されているモーブスのスニーカーの特徴と言えば、やはりおしゃれで使いやすいデザインであると言えるでしょう。緩めのオフィスカジュアルにも使われる守備力の高さも人気です。
比較的シンプルなシルエットのスニーカーが多いので、どんなスタイルにも合わせやすく、逆に言えばダサく魅せることが難しいと言えるほど使い勝手が良いスニーカーと言えるでしょう。
コストパフォーマンスの高さ
モーブスのスニーカーに関して情報を集めていると、一様に見受けられるのが、コストパフォーマンスの高さです。値段に関しては主に一万円前後のものが多くラインナップされています。
これだけを見ると特別安いというわけではありませんが、やはりそのセンスとデザイン性、耐久性も含めた使いやすさなどの点がコストパフォーマンスにおける満足度を上げていると考えられるでしょう。
疲れにくさと履き心地
もう一つ、モーブスのスニーカーの特徴として挙げておきたいのが、疲れにくさです。この手のおしゃれスニーカーは長時間履いていると疲れやすいものが多いのですが、こちらはそれをあまり感じさせません。
履き心地がよくクッション性も良いので疲れにくく快適です。おしゃれと快適が両立されているスニーカーとしてかなりレベルは高いと言えるでしょう。この点はコスパに対する評判にも繋がっていると言えるでしょう。
モーブススニーカーのコレクション
国内で販売されるモーブスのスニーカーは主に四つの代表的なコレクションに分類されています。それぞれのコレクションごとに特徴が分かれているので、簡単に確認しておきましょう。
バルカナイズコレクション
アッパー部分とソール部分の圧着方法にバルカナイズ製法が使われたタイプのスニーカーがコチラです。レトロ感とスポーティーを感じさせる大人でスマートな足元を演出することが可能でしょう。「SIEG」などがこちらにラインナップされています。
インターナショナルコレクション
モーブスの代表的なロゴマークとなるMをサイドにあうことで、よりレトロでクラシックな印象を与えます。ほぼすべての商品に本革を使用したスニーカーです。クセがなく多くの方が使いやすいラインナップとして非常に人気です。
インターナショナルプラスコレクション
モーブスのスニーカーの中でもカジュアルな印象を持たせたものがラインナップされたコレクションです。こちらのコレクションにはモーブスのMのロゴが使われていないことも特徴の一つです。
ホリデーコレクション
こちらはその年によって発表される限定モデルがラインナップされます。定番モデルにはない特徴を持ったものとなり、カラーリングや使用される素材もその時々によって様々です。
モーブス(mobus)で人気のおすすめスニーカー
上記のようにコレクションごとに特徴があり、さらに細かくラインナップされているモーブスのスニーカーはどれも使いやすそうで初めての方は迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここではモーブスのスニーカーについてどれが良いのか迷う方、間違いのないモーブスのスニーカー選びをしたい方のために、当サイトでおすすめのモーブススニーカーを選んだので、是非参考にしてみてください。
ジーク(SIEG)
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2009年に販売が開始されたモーブスの新定番と言っても過言ではないモデルです。ヨーロピアンな木型を使用した独特な形となっており、スマートな足元を演出します。
アッパーには天然皮革を使用し、決して安っぽくみせないのもモーブスならではと言えるでしょう。細身のスタイルが好きな方には是非選んでもらいたい一足となっています。
ディンケル(DINKEL)
現在の価格はコチラ |
何と言っても特徴となるのは、カカト部分を覆うようにしてあしらわれたドイツ国旗カラーのラインでしょう。これがディンケルのトレードマークでありおしゃれなスニーカーとなるポイントです。
つま先が上がっているのものの、全体がクラシカルなイメージとなっているため決して嫌味なく履ける一足です。キレイ目なコーディネートに合わせたい一足と言えるでしょう。
ヴァイデン(WEIDEN)
現在の価格はコチラ |
モーブスのスニーカーの中でも、より大人なカジュアル向けスニーカーを探している方におすすめとなるのがこちらの「ヴァイデン」でしょう。モーブスのMを敢えてはずすことによってよりカジュアルさを演出します。
使いやすいデッキシューズタイプは足元をカッチリと魅せすぎず清潔感と共に、どこか真摯な印象を与える不思議なシルエットとなっています。良い意味でモーブスらしくない一足と言えるかもしれません。