ニューバランスの歴史や特徴とおすすめスニーカー
扁平足を治す矯正用スニーカーのブランドとして産声を上げたニューバランス(New Balance)。その卓越したノウハウは「この世で最も足を知っているスニーカー」と形容されるほどです。
ニューバランスには履き心地を優先する大人のイメージがあるからか、逆に今、若者の間でも話題になり、シンプルなデザインと豊富なカラーバリエーションで人気です。
そんなニューバランスのスニーカーの歴史を紹介しながら魅力に迫ります。
スポンサーリンク
スニーカーの人気ブランド【ニューバランス(New Balance)】とは?
スポーツブランドやスニーカーブランドの同業他社が中国やベトナムに製造拠点を置き、外部委託をベースにビジネスマーケティングを行う中でニューバランス(New Balance)は、アメリカやヨーロッパでの製造を軸にビジネスを展開しているため販売価格が高価となっています。
しかしその卓越した技術で作られるスニーカーは素晴らしい履き心地を提供してくれる事で有名で、あのラルフ・ローレンが「雲の上を歩いている様なスニーカーだ」と絶賛した事があります。
ニューバランス(New Balance)の規模
ボストンに本社のあるニューバランスは、老若男女向けのスニーカー製造を行い、革新技術的で、個々の足形に合い易いウィズサイジングなスニーカーを提供する事で人気のブランドです。
年間売上高が2040億円、従業員数は約4000人で、日本では売上高170億円、従業員数約150人の企業です。正式名称はNewBalance Athletic Shoe,Inc.【ニューバランス・アスレチック・シュー】でNBと略されます。
ニューバランス(New Balance)の歴史
マラソンの街として知られるマサチューセッツ州のボストンでニューバランス(New Balance)は誕生しました。1906年にスタートし、今ではスニーカーブランドとして工場も本社もボストンに構える一大ファクトリーです。
ところが創業した始めの50年間は、整形外科で使用される矯正靴やアーチサポートを制作するメーカーであり、そのアーチサポートをスニーカーに入れると新しいバランスが生まれるという事から名前を採って、ニューバランスという会社名でスタートしたのでした。
ノウハウを引っ提げスポーツ業界へ
1960年代に入るとニューバランスは創業当時から得た技術と経験を生かし、本格的にスポーツ業界へ参入し、卓越した機能性とフィット感を実現するランニングスニーカーを制作。
ニューバランスの手がけるスニーカーは次々と人気を獲得し注文が殺到しました。
これによって段々と、矯正靴からスポーツスニーカーにビジネスの中心が移って行くようになるのですが、スポーツブランドとして確立したのは「トラックスター」と呼ばれるレザー製のスニーカーからでした。
ニューバランス(New Balance)の経営理念
ブランドの名前が広く一般的に知られるようになったのは60年代後半に生み出された、オールレザー製の「トラックスター」と呼ばれるインステップ・レーシングを実現したスニーカーでした。
インステップ・レーシングというのはニューバランスが現在も重要としている経営理念で、独自のノウハウを駆使した設計デザインにより、足に負担の少ない自然な形状のスニーカー機構の事です。
つまりコレはどういう事かというと、以前までのスニーカーのフィット感は締め付けにより得られるもので、靴紐での締め付けは足を自然でない形でホールドしてしまい足に良くないと考え、独自の機構を考案したのです。
ニューバランス(New Balance)のスニーカーのホールド性
ニューバランスは足に負担の無いスニーカーにする為に【ウィズ・サイジング】という、スニーカーの紐で足を締め付けるのではなく、ヒール部分とサイド部分で足全体をしっかりホールドし、微妙なフィット感の調節のみを靴紐で行う独自の機構を持ったスニーカーのデザインを完成させました。
コレにより靴紐がスニーカーの上部に搭載され、過去のスニーカーよりも指先が自由に動かせるようになり、まるで地面を足の指で掴む様な安定感をスポーツに、そしてタウンユースにもたらしたのです。
現在の基本体勢が築かれる
1972年のボストンマラソンが開催される日、実業家だったジェームス・S・デービスはまだ社員が6人程で、日に30足程度しか作れないニューバランスを買収しました。
それが暗示されるかのように、以降本格的にランニングスニーカーブランドとして成長して行きます。
ニューバランス(New Balance)で人気のおすすめスニーカー
1300シリーズ
現在の価格はコチラ |
オリジナルは1985年に登場した1300シリーズ、世界初のENCAP(エンキャップ)を搭載する事で、クッション性と安定性を両立させた当時のランニングスニーカーでは最高傑作と言われたモデル。
代名詞はスニーカーのロールスロイス。発売時の価格もその名にふさわしい39,000円。
しかし無駄に値段が吊り上げられているわけではなく、コストに対するパフォーマンスは最高で、かの有名なラルフローレンが「雲の上を歩いている様だ」と絶賛したのはこのスニーカーです。
トレンドに左右されにくい洗練されたルックスは普遍的でありながらも絶対的な価値を保ち続け、レトロスニーカーの中でも1300シリーズは質の良い物を求める人から絶大な支持をえる至極の逸品です。
576シリーズ
1988年にリリースされて以来、ニューバランスを代表する、クラッシックオフロードランニングスニーカーとして君臨し続ける576シリーズは、C-CAPとENCAPを組み合わせたソールユニットと、グリップ性の高いアウトソールを使用し、さらにファッションアイテムとしての完成度を高めたストリートシーンでも圧倒的な人気のスニーカーです。
特にコードバンなどの皮革モデルは特に人気の高く、その質感たるや魅力的の一言に尽きます。
990シリーズ
現在の価格はコチラ |
スエードモデルもスムースレザーモデルも一足ずつ持っているという人が多発したスニーカーで、合わせ易い、履き易い、歩き易いの三拍子そろったスニーカーだとアパレル関係の人を中心に人気です。
990シリーズはMade In U,S,Aのニューバランスシリーズとしても有名でメガヒットを記録。スッキリしたシルエットに、ポップな配色が展開されているシリーズなのも人気の秘訣です。
最大の魅力はなんと言ってもそのスタイリングの美しさ、細身のスッとしたフォルムを持つ名品っぷりで適度なボリュームを持つ576シリーズとは対照的に、スマートなスタイルにハマります。