ピーエフフライヤーズの歴史や特徴とおすすめスニーカー
アメリカでスニーカーにおける画期的なクッションシステムの開発に成功し、それを基に誕生したバルカナイズドスニーカーのブランドです。一時期はアメリカ市場において20%ものシェアを誇っていると言われていました。
その品質の高さもさることながら、使いやすくシンプルなデザインは日本でもファンを増やしたと言えるでしょう。そんなピーエフフライヤーズについて、歴史や特徴、おすすめのスニーカーについて紹介していきます。
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スニーカーの人気ブランド【ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)】とは?
ピーエフフライヤーズとは、アメリカでタイヤメーカーを経営していた、ベンジャミン・フランクリン・グッドリッチ博士によって立ち上げられ、スニーカーを中心に、アパレルに関しても展開を行うブランドです。
日本においては、知る人ぞ知るブランド、もしくはコンバースのようなスニーカーを出しているブランドというイメージを持つ方が多いようで、知名度に関しては有名ブランドに比べるとどうしても劣るようです。
もしもピーエフフライヤーズというブランド名を聞いて、すぐにラインナップが思い浮かぶ方はかなりスニーカーに詳しい方である可能性が高いと言えるでしょう。
ピーエフフライヤーズ取扱い中止の真意
直近まで、日本においてはニューバランスが親会社として商品の展開を行っていましたが、2014年末を持って、公式サイトは閉鎖されており、ピーエフフライヤーズのスニーカーをネットで購入する場合、Amazonや楽天などを利用する必要があります。
以前まであった日本の公式サイトにいくと、「諸般の事情によりニューバランス・ジャパンではピーエフフライヤーズの取り扱いをやめた」という趣旨の文言が書かれているページだけが表示されます。これには一体どんな理由があったのでしょうか。
ニューバランスの電話窓口に問い合わせたところ、同じように事情によりニューバランス・ジャパンでは取扱いをしない取り決めになったという解答でした。
ネットでそれに関する意見を探してみると、ピーエフフライヤーズのスニーカーの品質が思いのほか良いにも関わらず、非常に安価である点などから、ピーエフフライヤーズ本体との条件が合わなくなってしまったのではという意見が見られました。
いずれにせよ、好きな人は好き、コンバースを避けたいという層には絶大なニーズがあり、上記のとおり値段も安くカラーバリエーションも豊富なことから、公式での取扱いがなくなったことを残念がる方は多いようです。
ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)の歴史
ピーエフフライヤーズがブランドとして誕生したのは、1937年のことです。冒頭でも簡単に触れましたが、アメリカでタイヤのメーカーを経営していたベンジャミン・フランクリン・グッドリッジ博士によって立ち上げられています。
なぜ、タイヤ―メーカーという一見するとスニーカーとは全く関係のない業界の経営者が、スニーカーのブランドを立ち上げることになったのか、その歴史について少し紐解いてみましょう。
画期的なインソールの開発
すべての始まりは、創業者であるベンジャミン・フランクリン・グッドリッジ博士が、タイヤの製造に使っていた技術を応用することで、今までにないシューズ、及びインソールの開発をスタートさせたことです。
1910年にスタートしたこの開発には、約23年という大変長い期間がかかっています。それによって誕生したのが、「Posture Foundation」というインソールです。ピーエフフライヤーズというブランド名はこの頭文字であるPFから来ています。
この時開発されたインソールは素晴らしい履き心地であったことから、その評判は瞬く間に多くの人に知れ渡り、「マジックシューズ」とまで言われるほどのものとなりました。
凋落と復活
インソールの大成功によってその名を全米に知らしめたピーエフフライヤーズは、その後の1950~1960年代ではアメリカにおいてその名前を知らない人はいないというところまで知名度を高めていきます。
しかしその人気はその後あえなく下降線をたどることになってしまいます。人気が下がり売上も低下、ブランドとしての存続が危ぶまれるなか、コンバース社が買収をかけ救済に乗り出します。
しかしこれも日本の独占禁止法にあたるアンチトラスト法によって売却されてしまい、ついに1992年にはブランドとしての活動を停止せざるを得ない状況へと追い込まれてしまいます。
これによって休眠状態となり、このまま消えて行ってしまうかと思われたピーエフフライヤーズでしたが、2003年になんとニューバランスの傘下に入ることによって見事に復活、再びスニーカーの展開をスタートさせました。
コンバースに引き継がれたデザイン
ピーエフフライヤーズのスニーカーを見た方なら誰もが一度は感じるのが、コンバースと非常に似ているということでしょう。これは上記で紹介したコンバース社による買収が関係しています。
創業者であるグッドリッジ氏が撤退を決め、コンバースの買収によって生き残るはずだったピーエフフライヤーズはアンチトラスト法によって結局は売却されますが、この時にあのジャックパーセルのデザインがコンバースに引き継がれます。
今ではコンバースを代表するジャックパーセルのヒールパッチに印刷されているヒゲは、実はピーエフフライヤーズの伝説的インソールである「Posture Foundation」の形であることはあまり知られていないでしょう。
ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)のスニーカーの特徴
ピーエフフライヤーズのスニーカーの最大の特徴は何か?そう聞かれた時に真っ先に思い浮かぶのは、やはりリーズナブルな値段によるコストパフォーマンスの高さではないでしょうか。
正直ニューバランスの技術を使い質を高めつつ、コンバースが持つアメリカンスタイルなスニーカーがこうした価格帯で販売されていることは、多くのファンにとって驚きであったのではないでしょうか。
もしもこうしたスタイル、そしてシルエットを持った本格的なバルカナイズ製法のスニーカーを求める方であれば、一度は手にとって見てもらいたいブランドの一つであると言えるでしょう。
「Posture Foundation」のテクノロジー
これはピーエフフライヤーズが開発した伝説的なインソールの名称ですが、ピーエフフライヤーズのスニーカーの特徴を紹介する上ではどうしても外せない項目と言えるでしょう。
日本語では「姿勢の基盤」を意味するこのインソールは、インソールの内側に約7度の傾斜をつけることで履く人の姿勢を矯正することが可能となっています。
具体的には、スニーカーを履いた際に偏りがちな体圧を外側に分散させることによって、長時間履いていても疲れにくくなるという仕組みになっており、登場した当初は履いた人のほとんどが衝撃を受けたとも言われています。
ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)で人気のおすすめスニーカー
ピーエフフライヤーズのスニーカーはとにかくリーズナブルであることが特徴であり、カラーバリエーションも豊富なことから、好きな人であれば、同じシリーズのカラー違いをいくつか持つという買い方も気軽にできます。
ここではそんなピーエフフライヤーズのスニーカーに関して、ネット上で注目度が高く人気の高いスニーカーをおすすめとして紹介していきます。ピーエフフライヤーズのスニーカーが気になっている方は必見です。
センターハイ(CENTER Hi)
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1953年にバスケット用のシューズとして登場したのがこちらのセンターハイです。本国のサイトにおいても最も多いラインナップ数を誇っており、カラーバリエーションに関しても豊富です。
インソールはやはり疲れにくく非常に履き心地も良いと言えます。コンバース一強と思われがちなハイカットのキャンバススニーカーにおいて忘れてはならない存在と言えるでしょう。是非一考の価値ありです。
ウィンドジャマー(WINDJAMMER)
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ウィンドジャマーというスニーカーの名前は、帆船を意味します。ロールアップやハーフパンツなど、足首を魅せるスタイルにこだわりたい方に是非おすすめの一足と言えるでしょう。
履いている男性を見た時の女性からの評価も高く、シンプルでおしゃれな雰囲気をしっかりと演出してくれるでしょう。
ランブラー(RAMBLER Lo)
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ソール周りの赤い模様が特徴的で、シンプルなシルエットでありながらちょっとしたインパクトを持たせたおしゃれなローカットスニーカーとなっています。最初に登場したのは1943年というのが信じられないデザインです。
一見するとコンバースのように見えるも実は違うといったところも人気となっているようです。コンバースが好きな方にも是非持っていただきたいスニーカーの一つです。