変色や加水分解からスニーカーを守る手入れと保管術
大切なスニーカーを変色や加水分解から守るためには、正しい手入れの方法と、上手な保管方法を覚えておいて欲しいところ!ここで紹介している手入れの方法と保管の方法を守るだけで、スニーカーの寿命は何倍にも伸びますから、愛着のあるスニーカーを大切に使うなら是非今日から実践してください。
ここでは、スニーカーを守るための正しい手入れの方法や保管の方法だけでなく、手入れに必要な道具や手順についても詳しく解説していますので、スニーカーの手入れについてまったく無知の状態であっても、スニーカーマニアたちが大切なスニーカーを守るために実践している手入れ方法が可能となります。
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正しい手入れ方法でスニーカーの寿命は延びる
スニーカーというのは、その素材の性質上どうしても消耗品であり、いくら気を使っても一生使えるというアイテムではありません。革靴のように大切に使えば一生モノ!というわけではなく、どうしても変色や加水分解といったトラブルから完全に逃れることは難しいのが現実とされています。
しかし、正しいスニーカーの手入れや保管方法を実践することで、非常に長い期間使用することも可能となります。大切に扱えば、おそらく普通に使う事の倍近くスニーカーの寿命を延ばすことができます。
また、スニーカーを長期間保管するときには、保管方法にも注意を払わないと、久しぶりに出したスニーカーが靴底と分裂する加水分解に見舞われて絶望の淵を味わうことになっていまいます。
まずは、スニーカーについた汚れをマメに落とすこと、雨に濡れたスニーカーは拭いて乾かすこと、レザー系の素材なら保湿クリームで守る事、こういった手入れの基本を忠実に守って、大切なスニーカーを長持ちさせましょう。
スニーカーの正しい手入れと保管方法
早速ですが、正しいスニーカーの手入れ方法&保管方法を紹介してきましょう。
このページでは手入れや保管の方法を3段階に分けて詳しく解説していますので、靴の手入れに必要な道具から知らないという人、手入れの方法だけ知りたいという人、管理の方法だけ知りたいという人は、そちらへ移動してください。
スニーカーの手入れなんてやったことが無い!という人は、このまま読み進めて頂ければ問題ありません。
スニーカーをキレイに守る道具
ブラシ&スポンジ
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スニーカーのアッパー素材の土汚れやホコリを手入れするのに必須のブラシ。
左のブラシには柔らかい馬毛や硬めの豚毛などの種類がそんざいしており、スムースレザーやシンセティックレザーのスニーカーであれば馬毛ブラシを、キャンバス生地のスニーカーには豚毛ブラシを使用し、スエードやヌバックは毛ばたちをよくするために中央の軟質ゴムで作られたブラシを使用しましょう。
パテント(エナメル)のスニーカーや、スムースレザーの中でも柔らかくて繊細な素材を使っている場合は、右のセルロース系スポンジを使って汚れを落とすのがおすすめです。
汚れ落とし剤
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どうしたって汚れてしまうスニーカーですが、こういった汚れ落とし材を使用しながら日常的に手入れを行うことで、新品のような綺麗な状態を保つことができます。
汚れ落とし剤には、ファブリック(生地系)用のものやレザー用のものが存在しているので、手入れを行いたいスニーカーの種類に合わせて適切な手入れ用品を持っておくのが良いでしょう。
保湿剤
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栄養補給と同時に撥水効果を与える保湿剤や、汚れを浮かせる効果のあるものなども販売されているため、使い勝手で選ぶのがおすすめです。レザー系のスニーカーを長持ちさせるためには保湿剤が必須となります。レザー素材のスニーカーは生き物であり、栄養成分が足りなくなると乾燥してひび割れてしまうため、こまめに手入れして栄養補給を行うことが重要です。
消しゴム/メラミンスポンジ
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スニーカーの汚れで気になるところといえば「ソールのゴムの黒ずみ」です。
ミッドソールの手入れをするならまずは消しゴムがおすすめ。それでも取れないときはメラミンスポンジを使用してソールの表面を削るように手入れすると綺麗に白くなるので覚えておきましょう。
ジップ付きビニール
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スニーカーを保管するときに密閉できるジップロックなどに入れておくと、黄色く変色するのを防ぐことができます。もちろん長期保管の際には加水分解から守ることもできますので、スニーカー好きならしっかり覚えておきたい保管の基本となります。
シューキーパー(シューツリー)
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シューキーパーを使わずにスニーカーを保管していると、タンが横に向く癖がついてしまったり、アッパーにシワが寄ってしまったりとスニーカーの型崩れが発生してしまいます。
特に長期保管する場合は必需品となりますので、スニーカーを半年以上寝かせるというときは活用してください。
除湿剤
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スニーカーの最大の敵と言える加水分解から守るためには必須の道具です。ジップロックなどの密閉できる場所にスニーカーを入れて、シリカゲルも一緒に入れておけば適切な乾燥状態が保てるためスニーカーが傷みません。
カビや変色を防ぐのにも役立ちますので、長期保管をするときだけでなくとも、家に帰ってスニーカーを脱いだら中にシリカゲルを放り込んでおくという癖をつけましょう。
スニーカーの手入れ方法
スニーカーを長持ちさせるために必要な普段のお手入れは、実はとっても簡単なのでこまめに実践してあげましょう。
基本となるのはこの3つ。
- 毎日ブラシを使用して1日の汚れを落としてあげること。
- 雨に濡れたときはしっかりと拭き取って風通しの良い場所で乾かすこと。
- レザー素材ならクリームやスプレーを使って栄養を与えること。
たったこれだけで普通の倍近くスニーカーの寿命を伸ばせますので、是非挑戦してください。ここからはスニーカーの手入れ方法について、もう少しだけ掘り下げて紹介します。
アッパーの汚れを落とす方法
アッパーの素材にあわせて適切なブラシやスポンジを使用しながら、スニーカーについた泥や土汚れ、またホコリをしっかりと落として手入れしてあげましょう。
アッパーの手入れをこまめに行うことで、スニーカーの黄ばみなどの変色を防ぐことができますし、アッパーに使用している素材の状態変化にも気がつきやすく、劣化を防ぐことにも繋がります。
スニーカーの中に手を入れて、シワをつけないように張りながらブラッシングしてあげるのがおすすめです。
ミッドソールの汚れを落とす方法
スニーカーの汚れで気になるミッドソール(ゴム)の黄ばみや黒ずみは、消しゴムやメラミンスポンジを使用すれば真っ白に落とすことができますので、汚れが気になってきた人は手入れしてみましょう。
スニーカーのソールに使われているゴムの部分で汚れが気になる場所を、消しゴムをつかって強く擦ってください。この方法でも取れない頑固な汚れの場合はメラミンスポンジ(檄落ちくん)を使用して、ラバーソールの表面を薄く削ってあげると綺麗になります。
メラミンスポンジを使用するときは、あまり擦りすぎるとスニーカーを痛めることにもなりかねませんので、優しく丁寧に手入れしてあげるように心がけましょう。
スニーカーの保湿ケア方法
スムースレザーやスエードといった皮革素材のスニーカーは天然素材ですから、乾燥してしまうと革特有の柔らかさや見た目の潤いがなくなるだけでなく、場合によってはひび割れを起こすこともあるので注意が必要です。
保湿クリームや栄養スプレーなどを使用して手入れすれば、そんなトラブルも未然に防げます。また撥水効果のあるスプレーをしようすれば雨の日でもあまり気にすることなく履けるので覚えておきましょう。
スニーカーの保管方法
普段の保管方法であれば、高温多湿の場所を避けて、直射日光のあたらない風通しの良い場所にて保管しておけば特に問題ありませんが、スニーカーを長期保管する場合には正しいノウハウが必要となります。
このノウハウを知らずに、気に入ったスニーカーを保管しておいて、いざ履こう!と思ったら加水分解にやられてスニーカーと靴底が分裂してしまった!なんてこと、スニーカー好きなら誰もが経験したことがあるのでは?
そこで、スニーカーの長期保管をするときの正しい方法を伝授しておきます。
基本となるのはこの3つ。
- 湿気を避けること。
- 風通しの良いところに置くこと。
- シューキーパーを使用すること。
こうやって言うととっても簡単に感じるかもしれませんが、いざ丁寧に取り組んでみると意外に難しいのがこの保管方法だったりします。どのように行えば良いのかは、以下で詳しく解説します。
スニーカーの型崩れ防止方法
スニーカーの形を崩さずに保管するなら、シューキーパーを内側に入れておくのは基本中の基本です。これを怠るとタンが横に向く癖がついてしまったり、アッパーの変な部分にシワが寄ったりと形が崩れてしまいます。
自分のスニーカーのサイズに合わせたシューキーパーを購入して、型崩れを防ぎながら保管しましょう。厳密に言うと、1週間以上履かないスニーカーには、シューキーパーを入れておくのがおすすめです。
加水分解からスニーカーを守る方法
EVA素材などのフォーム素材で作られているソール(特にランニングシューズを中心としたスニーカー)といえば加水分解とは切っても切れない関係であり、多くのスニーカーマニアたちの悩みの種でもあります。
そんな加水分解から愛するスニーカーを守るには、とにかく湿気をスニーカーに与えないことが肝心!そこで正しい管理方法となるのは「シリカゲルと一緒にスニーカーをジップロックに入れる」という方法。
スニーカーの大敵と言える湿気から守るにはこの方法こそが最良の選択であり、密閉できるビニールの中に除湿剤を入れておけば湿気からスニーカーを守ることができます。
この方法は加水分解だけでなく、スニーカーの変色からも守ることができるので、スニーカーを何足も持っていて1ヶ月ちかく履いていないスニーカーもあるという人は、長期保管するときだけではなく普段からこの方法で保管するのがするのがおすすめです。
スニーカーの保管には箱を利用
普段から履いているスニーカーは靴箱に保管すれば良いのですが、しばらく履かないというスニーカーを保管するのに靴箱は向いていません。スニーカーを何足も持っている人であれば、保管する方法について頭を抱えているかもしれません。
そこで大活躍なのが、スニーカーを購入した時に入っていた箱を活用することです。
スニーカーのサイズにもピッタリと合っているだけでなく、どのスニーカーが入っているのかも一目瞭然ですから、上で紹介sしたジップロック&シリカゲルの合わせ技でパッキングしたスニーカーを、箱に収納して保管しましょう。
スニーカーの保管場所
用心深くスニーカーを密閉袋に入れて除湿剤も準備したのに、いざ保管しておく場所がカビの生えそうなジトジトした場所では元も子もありません。
スニーカーを保管する場所は「風通しの良い場所」にかぎります。
これは長期保管もそうですが、普段履いているスニーカーを置いておく場所としても覚えておきたい条件です。ドア式の靴箱の場合、靴箱の中の空気の流れが悪くて劣化が促進される場合もありますから、できる限り風通しの良い場所でスニーカーを保管するようにしましょう。
どうしても、風通しの悪い靴箱に入れなければいけないという場合は、毎日でも除湿剤をスニーカーの中に入れて保管しておくのがおすすめです。