アッパー?ミッドソール?スニーカーの構造について
スニーカーの情報を見ていると、意外と知らない言葉が出てきます。
アッパー?ミッドソール?ライナー?など部位の名称がどこを指しているか解らず、とは言っても何故か知ったような顔をして話を進めてしまったり。今一度、スニーカーの各部名称とその役割を理解しましょう。
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スニーカーの各部名称と役割
スニーカーというのは沢山のパーツが組み合わされて出来ています、そういったパーツにも個々に名前が存在しており、スニーカーショップ等での商品説明にも登場していますが、以外と名称を理解していない人も多く見受けられます。
画像はナイキのエアフォース1ローカットです。この画像に番号をつけてありますので、その順番に説明して行きます。
スニーカーの構造その①:アウトソール
スニーカーの靴底の事をアウトソールと言います。スニーカーの中で唯一、直接地面に触れる部分です。スニーカーの種類によってアウトソールの硬さが違い、それがグリップ感や安定感、耐摩耗性などに影響を与えます。
例えばウォーキング用スニーカーの場合、足の付け根部分のアウトソールが、ランニングスニーカー等と比べて硬く、また広めに出来ています。
これは歩行時の安定感を出す為に工夫された物です。
スニーカーの構造その②:ミッドソール
アウトソールとインソール(足裏)との間に入るパーツで、ソールの中間部分という表現が適切かと思います。
なんと言ってもスニーカーの衝撃吸収性や優れた履き心地は、このミッドソールのクッション性にあると言っても過言ではありません。
様々なスニーカーブランドが工夫を凝らしているパーツで、衝撃吸収剤やジェル系の素材が使われたり、ガスを充填したエアバックを搭載したりと、様々な技術が使われている、スニーカーのパーツで最もアツい部分です。
スニーカーの構造その③:アッパー
スニーカーのソール以外の部分の事をアッパーと言います。
つまりスニーカーというのは「アッパーとソール」によって作られているのです。スニーカーの顔とも言える部分で、スニーカーブランドの色が強く出ています。
通気性を良くする為にメッシュ素材を使用したり、耐久性を上げる為にスエードなどの皮革素材を使用したり、ハイテクスニーカーの中では、アッパーを空気で膨らませるといった、最新技術を搭載している物も存在します。
スニーカーの構造その④:シューレース&ホール
シューレースとは靴紐の事です。ホールというのは靴紐を通す穴の事です。
シューレースというのは、ホール付近が最も切れ易くなります、そのためアッパーがホールを覆うようになっているモデルが存在したり、また、ホールがプラスチックパーツになっているモデルも存在します。
シューレースホールの作りや、シューレースの厚み等でフィット感がカナリ変わってきます。
そのため、アスリート用のスニーカーは様々な工夫が凝らされ、緩みにくいもの、または足を優しく包む物等、必要に応じて搭載されます。シューレースの代わりに、マジックテープ等のベルトが使われるスニーカーもあります。そういったスニーカーは「ベルクロモデル」などと呼ばれたりもします。
スニーカーの構造その⑤:タン
タンやベロと呼ばれる部分です。
スニーカーのブランドロゴ等が記載されている事が多く、ファッションを楽しむ人達は、タンを出すのか、出さないのかと考えたりしたはずです。
スニーカーにおけるタンの本来の役割は、足の甲に当たる部分にある程度可動できるスペースを作る事で、人によって違う足の形と、スニーカーの形を合わせられるようになっているのです。
タンが薄ければ薄い程、足がタイトに締め付けられピッタリとします。
もし、足の形とスニーカーの形が合っていなければ非常に痛みを感じますが、足とスニーカーがピッタリの場合、これ以上無いフィット感が感じられます。
タンが厚ければ厚い程、足はゆったりとサポートされます。
足の形とスニーカーの形が合わなくても痛みを感じにくくフィットしますが、激しい動き等を行うとスニーカーが脱げてしまう場合もあります。
スニーカーの構造その⑥:ライナー
ライナーは、スニーカーのアッパー部分の内側の事を言います。
内側部分まで本革で出来ているスニーカーもありますし、タオル生地等でライナーが作られたスニーカーもあります。
本革の場合は、しっとりと足を包み込むため足が中で動きにくく、非常に高いフィット感を得る事が出来ますが、汗は吸ってくれません。
タオル生地の場合は、足の汗を吸ってくれるため、サラッとした履き心地になります。
スニーカーの構造その⑦:ヒールカウンター
ヒールカウンターはスニーカーのヒール部分の形を整え、また、スニーカーに足を通した際に、地面と垂直に踵が上がるように支えてくれます。
ヒールカウンターがスニーカーの中で足を安定させてくれるのです。