スペルガの歴史や特徴とおすすめスニーカー
ここ数年、日本のファッションモデルがこぞって使用したことで再評価され、女性を中心に人気を獲得したスニーカー「2750」で有名なスペルガ(SUPERGA)。シンプルなローテク系スニーカーの新定番ブランドとして認知され、今や日本国内で性別問わず愛されています。
そんな、スペルガというブランドの歴史やスニーカーの特徴、2750以外にも知っておきたい人気シリーズや定番のおすすめスニーカーについて詳しく紹介していきます。
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スニーカーの人気ブランド【スペルガ(SUPERGA)】とは?
スペルガ(SUPERGA)は、リゾート地で最も見かけるスニーカーとも言われる定番モデル「2750」を中心に、キャンバス生地のアッパーを使用したリラックス感の強いローテクスニーカーを生み出しているブランドです。
イタリアを代表するカジュアルスニーカーブランドであり、ベーシックで洗練された雰囲気のデザインが、各国のセレブリティをはじめとした幅広い層から愛され、100年以上昔からイタリアンシューズの老舗ブランドとして君臨しています。
ブランド自体は1925年に設立され、当初はテニスシューズのブランドとして発足。1930年代にはバスケットボールや、ヨット、体操といった様々なスポーツシューズを展開していましたが、現在はカジュアル要素の強いクラシックモデルのスニーカーを中心に展開しています。
日本国内では伊藤忠がマスターライセンシーとなり、セレクトショップやスニーカーショップなど、幅広い店舗で見かける定番スニーカーとしての地位を確立しています。
ブランド名「スペルガ(SUPERGA)」の由来
スペルガというブランド名の”スペル"に「スーパー(SUPER)」という言葉が入っている事に気が付いた人は、かなり勘が良いと言えるでしょう。
このブランド名は「スーパーゴム」という意味であり、1925年にウォルター・マティーニ社が製造していたゴム底シューズにこの「SUPERGA」という文字を刻印していたのが始まりです。
スペルガ(SUPERGA)のコンセプト
スペルガのブランドコンセプトはロゴマークの下にも書かれている通り「PEOPLE'S SHOES OF ITALY(イタリアを代表するライフスタイルシューズ)」となっています。
スポーツは万国共通ですが、ライフスタイルというのは気候などの影響もあって国ごとに歴史や特徴があります、そのなかでカジュアルシューズと呼ばれるものは大きく分けてアメリカ系、イギリス系、イタリア系に分けることができ、中でもイタリアンスタイルをルーツに持つのがこのスペルガ(SUPERGA)です。
そんな、イタリア文化に根付いたブランドとしてのスニーカーを生み出す、これこそがスペルガのブランドコンセプトなのです。
スペルガ(SUPERGA)の歴史
スペルガ(SUPERGA)というブランド名自体は1925年から使われていますが、このブランドを歴史は1911年に設立されたウォルター・マティーニ社に関する話まで遡ります。
まずは、ざっとスペルガの沿革や歴史年表を紹介します。
- 1911年:ウォルター・マティーニ社が設立
- 1925年:スペルガの発売開始
- 1951年:ピレリ社に買収される
- 1975年:スポーツアパレルに進出
- 1993年:So.PA.Fグループが商標権を取得
- 2004年:ベーシックネットグループが製造販売権を取得
- 2007年:ベーシックネットグループが商標権を取得
では、スペルガの歴史について掘り下げていきましょう。
1925年:初代「スペルガ(SUPERGA)」の誕生
1911年に設立されたウォルター・マティーニ社は、当初タイヤなどのゴム製品をメインに取り扱っていましたが、1925年にゴム底靴を発表し、この製品に「スペルガ(SUPERGA)」と名付けたことでスペルガブランドは始まりました。
1929年:傑作「2750」の誕生
今や、モナコやカプリといったヨーロッパのリゾート地で見かけない日はない定番スニーカーとして愛され、日本国内でもスペルガで最も人気のあるスニーカーとして君臨する「2750」が誕生。
バルカナイズ製法によって生産されたスペルガの名作コートシューズです。このモデルをきっかけに様々なカテゴリーのスポーツシューズを発表し、ヨーロッパ中から知られるブランドへと成長しました。
1951年:タイヤメーカー「ピレリ(PIRELLI)」の傘下へ
F1などのモータースポーツが好きな人であれば知っている人も多い、イタリアを代表するタイヤメーカーであるピレリの傘下に入り、スペルガのスニーカーは業績が劇的に成長しました。
当時200万足程度だった生産数は、約20年で6倍の1200万足まで増加し、スポーツブランドとしての展開もあってスペルガはイタリアを代表するブランドとしての地位を獲得。
2011年:創業100周年
2007年から伊藤忠がマスターライセンシーとなったことで、日本国内での展開も増え、スニーカー好きな人たちからじわじわと人気が浸透。
そんな中、創業100周年を記念して、初期のバルカナイズドモデルのスニーカーをリファインしたアニバーサリーモデルを展開したところ、女性を中心に爆発的なヒットを獲得。
そこから毎年のように注目度が増加し、今や日本国内でも定番と言えるスニーカーブランドとなりました。
スペルガ(SUPERGA)のスニーカーの特徴
スペルガのスニーカーが持つ特徴といえば「キャンバス生地なのに大人っぽいデザイン」ではないでしょうか。シンプルでカジュアルな作りになっていながらも、大人のファッションに合いやすいことが評価されています。
キャンバス生地のローテクスニーカーを生み出す定番ブランドといえば、コンバースやバンズ、さらにはケッズなどが有名ですが、どれも一言で言ってしまうと「アメリカ系スニーカー」です。
スポーティーでアクティブなルックスのものが多い中で、イタリア系のデザインは高く評価されており、レトロで落ち着きのある「ゆったりとした」雰囲気がスペルガの最大の特徴と言えるでしょう。
スペルガ(SUPERGA)で人気のおすすめスニーカー
スペルガのスニーカーといえば、圧倒的な人気を誇っているのが2750ですが、それ以外にも幅広いモデルが展開されており、日本国内でライセンス展開されているモデルだけでも約20種類ほど存在しています。
多くのモデルは2750をベースに作られていますが、他にもハイカットモデルやスリッポンタイプ、エスパドリーユや厚底スニーカーなど豊富にラインナップされています。
そんなスペルガの中でも特に人気の高いおすすめスニーカーを紹介していきます。
2750-COTU CLASSIC
現在の価格はコチラ |
なんといっても大定番。ちょっと大人なキャンバススニーカーを探してスペルガにたどり着いたなら、まずはこのモデルを手に入れておくのがおすすめです。
昨今の日本におけるスペルガ人気も相まって、2015年は1モデル23色展開という力の入れ具合ですから、ベーシックなカラー以外を選べば他人とかぶる可能性も少なくなります。
2754-COTU
現在の価格はコチラ |
定番の2750をハイカットモデルにした2754も、スペルガの中で非常に人気の高いおすすめスニーカーです。コンバースのオールスターなどと比べると、ハイカットというよりはミッドカット的なシルエットであり、チャッカブーツのような形状がハーフパンツなどと相性抜群。
2750では足元のボリューム感がちょっと足りない!という人におすすめです。
2311-COTU
現在の価格はコチラ |
近年注目度の高まってきているスリッポンタイプが2311です。つま先にかけてシュッとスリムになったイタリア系の革靴を思わせるシルエットが美しいスニーカーであり、スペルガの他のシリーズよりも、どことなくドレッシーな印象が人気を得ている逸品です。