バンズの歴史や特徴とおすすめスニーカー
グリップ力と操作性の高いバルカナイズド製法で作られるスニーカーで人気のVANS【バンズ】。
スケートボーダーやBMXライダーなどのアクションスポーツプレイヤーから絶大な信頼を獲得し、今もなおレトロな雰囲気が漂うバンズ(Vans)のスニーカーはファッション業界でも注目され、日本ではABCマートが1994年に商標権を取得し、ナショナルブランドとして独占販売を行っています。
そんな人気スニーカーブランドであるバンズ(Vans)の歴史と魅力を紹介します。
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スニーカーの人気ブランド【バンズ(VANS)】とは?
サーフィン・ウェイクボード・スケートボード・スノーボード・BMX・FMXなど、様々なアクションスポーツと密接な関係にあり、業界をリードする企業であるバンズは、サブカルチャーのアイコン的存在として多くのファンから愛されるスニーカーブランドです。
レトロな風合いのバルカナイズド製法のソールを使用したスニーカーを中心に発表し、ハリウッドセレブやミュージックスターからも高い支持を獲得しています。
経済紙「Forbes」はバンズを「アメリカのベスト・スモール・カンパニー」と称しました。
バンズ(Vans)の規模
スケートボーダーやBMXライダーから絶大な信頼を獲得しているスニーカーブランド『バンズ(Vans)』は、2004年の時点で売上高305億円という状態をVFcopが買収し. 今ではその三倍近い1200億円の売上高です。
日本ではABCマートが商標権を獲得し、同社のナショナルブランドとして独占販売を行っています。1985年に設立されたABCマートの売上高は1135億円、従業員数は2158人という規模です。
バンズ(Vans)の歴史
バンズ(Vans)が生まれたのはカルフォルニア州アナハイムのブロードウェイ通り。1966年にポール・ヴァン・ドーレンと3人のパートナーが初めてのお店を設立、VANS【バンズ】という名前は「ヴァンと、その仲間達」という由来があるのです。
現在ではAUTHENTIC(オーセンティック)と呼ばれるスニーカーが店頭に並び、カルフォルニア州アナハイムのブロードウェイ通りにオープンした最初の朝には、12人のお客さんが来店しスニーカーをオーダー、午後には完成し提供できたそうです。
スケーターから支持を獲得するブランドへ
1970年頃から南カルフォルニアのスケーター達の間で バンズが話題となります。その理由はシンプルでどんな服装にも合わせ易いデザインとグリップ力の強いソールでした。
その頃、現在ではレジェンドスケーターとして語られるトニー・アルバやステイシー・ベラルタなどによって、ERA(エラ)と呼ばれるスニーカーがデザインされ、スケーターからの支持が一層強くなりました。
このスニーカーはパッド入り、コンビカラーで販売され、今でも人気のカラーリングとなっています。今では バンズの定番となった【OFF THE WALL】のロゴマークもこの頃デビューしました。
「意味は:頭のおかしい奴、変な奴」いかにもスケーターらしい主張といった気がします。
VANS【バンズ】創始者の引退から経営破綻
その後のバンズは現在での定番モデルを次々と生み出して行きます。
BMXライダーからの支持が強いOLD SKOOLやスケーターの定番SK8-HIが飛ぶように売れ、その後、バンズの代名詞ともなったSLIPONがカルフォルニアで大流行したことで、1980年代に入る前には、約70のショップをカルフォルニア内にオープンさせていました。
その頃、バンズの創始者であるポール・ヴァン・ドーレンが一線を退き、野球やバスケットボールのスニーカーなど様々な分野へ展開して行きました。
しかし大きく広げすぎた事業が上手く行かなくなり1984年に経営破綻します。裁判所はポール・ヴァン・ドーレンが社長として戻る事を条件に民事再生法を適用しました。
復活に向けた創始者のメッセージ
バンズに戻ったポール・ヴァン・ドーレンは全社員にこう伝えました。
むこう3年間は昇級はないかもしれないが、全てにおいてコストダウンしなければいけない。しかし、VANS【バンズ】スニーカーのクオリティだけは絶対に落としてはならない!
復活から現在まで
バンズの経営破綻から3年後1200万ドルの負債を全ての債権者に返済し立ち直り、オーナーがMcCown DeLeeuw会社にを7500万ドルで売却し全世界に販売網を拡大しました。
その後、スティーブ・キャバレロのシグニチャーモデルが発売し爆発的な人気となり、スノーボードのブーツラインを展開したり、海外での新商品生産へ着手していきました。
VANS【バンズ】で人気のおすすめスニーカー
ERA(エラ)
現在の価格はコチラ |
1977年の発売以来、スケーターやサーファーから愛され続けているローテクスニーカーの定番です。
後にスケートボード界のレジェンドとなるステイシー・ベラルタやトニー・アルバなど、当時のプロスケートボーダーによってデザインされた生粋のスケートボードスニーカーとして有名です。
非常にグリップ力のあるソールをバルカナイズド製法で仕上げる事で、非常にシンプルな見た目となり、現在も色褪せない素晴らしい完成度のスニーカーとして多くのファンを虜にしています。
ビンテージを思わせる風合いと、大人すぎないカジュアルさを持っているバンズのERA(エラ)、DOG TOWN時代のZ-BOYSが履いていたコンビカラーなどは今でも定番中の定番として非常に人気です。
SLIP-ON(スリッポン)
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スリップオン(スリッポン)スニーカーと言ったらバンズのSLIP-ON(スリッポン)、そんなイメージすらあるくらいに世代を超えて愛され続ける人気のスニーカーとなっています。
すぐに履いてスケート出来るように作られた履き易さ、グリップ力、柔らかく馴染むソールなど、スケートする事にも十分耐えられる圧倒的な耐久性は、スリップオン(スリッポン)の最高傑作。
毎年発売される新しい柄やパターン等も非常に魅力的で、多くのファンを魅了し続けています。中でもチェッカーパターンのスリップオン(スリッポン)は定番中の定番柄で大人気となっています。
どんなシーンにも相性の良いVANS SLIP-ONですが、特に夏の服装との相性は抜群で、ハーフパンツなどのカジュアルな服装とあわせたりサーフファッションの組み合わせ等が流行しています。
そんなスリップオン(スリッポン)スニーカーは発売から30年近くたった今も不屈の名作として、様々なシーンで使われ続けている画期的なスニーカーなのです。
OLD SKOOL"JAZZ"(オールド・スクール”ジャズ”)
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1978年にBMXライダーの為に作られたバンズの定番スニーカーOLD SKOOLは、通称”JAZZ”という愛称で親しまれる、サイドのサーフラインが特徴の名作スニーカーです。
当初はBMXライダー向けだった物が、驚く程スケートボーダーからの支持があったため、デッキテープとこすれる爪先部分に補強を入れる等、様々な改善がされて今の形に落ち着きました。
発売当初から変わらないディテールに多くのファンが居て殆どモデルチェンジしないスニーカーです。シンプルでありながらボリューム感のあるデザインが非常に人気の高いOLD SKOOLは、カジュアルな服装なら大体フィットするという守備範囲の広さが非常に魅力的です。