そもそもスニーカーって何?
スニーカーの基礎知識を学ぼう!って事で書いていきたいわけですが、そもそもスニーカーってどういう事なのか知っていますか?
また、スニーカーが作られた歴史など、本当の基礎知識を理解していますか?って事で、今日はスニーカーとは?って事について紹介して行きます。
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スニーカーって何!?
スニーカーというのは「ゴム素材の靴底を使った、布製または皮革製の運動靴の総称」です。
スニーカーの殆どは、足を覆うアッパー部分に、柔らかいレザーや布等を使用し、ソールには場面に合わせた最適な摩擦を得られる素材を使用しています。
また足首を固定する為にストラップが付いているハイカットのスニーカーや、汗を吸収するために、ライナーがタオル生地で作られているスニーカーもあります。
1893年の時点で、キャンバス生地で作られた靴に、ラバーを使用したソールを取り付けた物がボート競技の為に作られました、この頃はまだ、スニーカーという言葉が存在していなかったのと、形状もまだ「スニーカーとはいえない」代物でした。
実際に今の私たちが知っているスニーカーになるのは、そこから更に100年後の1980年代からです。
なんでスニーカーっていう呼び名なの?
いまでいう「スニーカー」というのが世界で初めて作られて、その後沢山のメーカーがその製法を利用してスニーカーを作りました。
そして1916年にアメリカのKeds社が自社のゴム底スポーツシューズに対して、「静かな靴」をセールスポイントにキャッチコピーを考えました。
音のしない静かな靴、後ろから音をたてず忍び寄れる靴、という事で“Sneak”(忍び寄る)という言葉を使用したキャッチコピーを考え、その言葉は瞬く間に全世界へ広まり「スニーカー」という言葉が定着したのです。
しかし良識のある紳士たちはこの俗語的な「忍び寄る」というイメージを嫌い、スニーカーとは呼ばず、テニスシューズと言う表現をしていました。
またイギリス人も同様に「トレーナー」という呼び名を使用しました。
スニーカーの歴史について
チャールズ・グッドイヤーがゴムの弾力化技術を確立し、またそれに準じてゴムと異素材の接着技法も確立しました。それにより1880年頃からスポーツ用のゴム底布製靴が履かれました。
そしてその技術が広まり1930年までの間に多くのスニーカーブランドが出そろっていくのです。
- 1891年にはNyliteやT-51で有名なトレトン
- 1892年にはスニーカーという言葉を作ったプロケッズとパトリック
- 1891年には今でもランニングシューズで人気のあるサッカニー
- 1900年にはポンプシリーズでも有名なリーボック
- 1906年には最近また人気が急上昇しているニューバランス
- 1908年にはオールスターで不動の地位を築いたコンバース
- 1914年にブルックス
- 1935年にトップサイダーと続き
- 1948年にはRUDE(後にプーマとアディダスに決別)
- 1964年にはブルーリボンスポーツ(後に天下のNIKEとなる)
という感じで、今でも有名なブランド達が出そろうわけですが。スニーカーが流行し始めたのは1970年の後半で、あるときを境に、一気にスニーカーが広まって行くわけです。
それはアメリカのNBAが1976年にABAから新たに4チーム迎え入れたのをキッカケに、ここぞ!とばかりに各社スニーカーブランドが大々的にバスケットスニーカーを開発。これにより街はスニーカー1色となるのですが、それだけでは終わりません。
1980年代にはNBAのスーパースターであるマイケルジョーダンの名を付け、NIKE【ナイキ】がスニーカーの新シリーズ『エア・ジョーダン』を発売し、これが飛ぶように売れた事でスニーカーにスニーカー以上の付加価値が付き、スニーカーコレクター達が爆発的に増えました。
1990年代になると日本でもハイテクスニーカーブームが到来し、エアマックス95やインスタ・ポンプ・フューリーを筆頭に、盗難や窃盗が続出する社会現象となりました。
そしてハイテクスニーカーブームが落ち着くと、こんどはローテクスニーカーがブームとなり、スケートボードブランドのスニーカーや、昔ながらのバルカナイズド製法のスニーカーが流行し、今に至るというのがスニーカーの歴史です。