ワイシャツの襟(カラー)の形と印象
ワイシャツの首周りに必ず付いている『襟』。なんとなく同じように感じてしまう襟にも驚くほど様々な種類が存在するのをご存知でしょうか?
そのワイシャツの雰囲気を左右する部分、ここではそんな『ワイシャツの襟(カラー)の形と印象』について紹介していきます。
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ワイシャツの襟について
襟とは衣服の首周りについているもので、襟以外にも衿(えり)、カラーとも呼ばれます。
襟回りは人を会話をする時に顔の次に目に付く部分となっているので、相手に与える印象に深く関わっているものです。 元々は空気が逃げにくいようにする為の防寒や、逆に空気を逃げやすくする為の防暑など機能性を目的とした部分でしたが、近年では相手に与える印象という面で素材やデザインに凝ったファッション性が強いものとなっています。
ワイシャツの襟を選ぶポイント
様々な種類がある襟。カジュアルシーンにおいては特に決まりのようなものはありませんが、フォーマルやビジネスシーンにおいては最適と言われている種類がありTPOを考える必要がある場合があります。
まずは襟の種類の特徴を理解した上で、カジュアル・ビジネス・フォーマルなどのシーンによって襟のデザインを使い分けると相手に対して良い印象を持たせることができます。
ワイシャツの雰囲気に大きく影響する部分なので、生地やシルエットにもこだわりつつも襟選びにもこだわることによって、ワンランク上の着こなしをすることが可能となります。
以下の一覧を参考にしてみてください。襟名をクリックするかページ下部で詳細を確認できます。
襟の種類 | カジュアル | ビジネス | フォーマル |
レギュラーカラー | 〇 | ◎ | 〇 |
セミワイドスプレッドカラー | 〇 | ◎ | 〇 |
ワイドスプレッドカラー | 〇 | ◎ | 〇 |
ナロースプレッドカラー | 〇 | 〇 | 〇 |
ホリゾンタルカラー | 〇 | 〇 | 〇 |
ショートポイントカラー | 〇 | 〇 | △ |
ロングポイントカラー | 〇 | 〇 | 〇 |
ボタンダウンカラー | ◎ | △ | × |
ドゥエボットーニカラー | ◎ | 〇 | 〇 |
トレボットーニカラー | ◎ | 〇 | 〇 |
ダブルカラー | ◎ | △ | × |
クレリックカラー | 〇 | 〇 | × |
イタリアンカラー | ◎ | △ | × |
ラウンドカラー | ◎ | △ | × |
マイターカラー | ◎ | 〇 | × |
ピンホールカラー | 〇 | 〇 | 〇 |
タブカラー | 〇 | 〇 | 〇 |
スタンドカラー | 〇 | △ | 〇 |
ウイングカラー | × | × | ◎ |
※基本ネクタイ着用を前提としていますがビジネスのクールビススタイルで使用できる場合は△で表記しています。
ワイシャツの襟の種類
襟には非常の多くの種類が存在します。顔の次に目に付く部分であり、相手に与える印象や全体の雰囲気に深く関わる部分になっているので特徴について解説していきます。
襟の部分名を把握していると特徴を掴みやすいです。上記画像を参考にしてみてください。
レギュラーカラー
ワイシャツの定番中の定番になっている襟です。
時代によって差がありますが現在では衿羽開きが75度~90度が一般的となっており、シーン問わず使用することができるので迷ったらレギュラーカラーがおすすめです。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | ◎ | 〇 |
セミワイドスプレッドカラー
衿羽開きが100度前後となっている襟です。
長めの衿羽が特徴となっており、イギリススタイルの代表となっているスタイルです。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | ◎ | 〇 |
ワイドスプレッドカラー
衿羽開きが100度~120度前後になっている襟です。
一般的にイギリス調のスーツとの相性が良い襟の種類となっています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | ◎ | 〇 |
ナロースプレッドカラー
衿羽開きが60度以下になっているタイプの襟です。
比較的フォーマルに向いているのが特徴です。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | 〇 | 〇 |
ホリゾンタルカラー
ワイドスプレッドカラーの一種となっており、衿羽開きが180度近くなっている襟です。
幅広いシーンで使えるタイプとして人気となっています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | 〇 | 〇 |
ショートポイントカラー
衿羽開きがレギュラーカラーと同じ程度で衿羽の長さが短めになっている衿です。
ノーネクタイで使用するのが基本となっています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | 〇 | △ |
ロングポイントカラー
衿羽開きがレギュラーカラーと同程度になっており、衿羽が長めになっている衿です。
落ち着いた雰囲気となっているのが特徴です。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | 〇 | 〇 |
ボタンダウンカラー
衿羽の先にボタンが付いている襟です。
ノーネクタイでも使用することができるカジュアル寄りの雰囲気が特徴となっています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
◎ | △ | × |
ドゥエボットーニカラー
通常は1つですがボタンが2つ付いている襟になります。
ノーネクタイでもカジュアルすぎないのが特徴です。
イタリア語で「2つのボタン」という意味です。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
◎ | 〇 | 〇 |
トレボットーニカラー
通常1つのボタンですが3つ付いているタイプの襟です。
ノーネクタイでもドレッシーな雰囲気を演出できます。
イタリア語で「3つのボタン」という意味です。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
◎ | 〇 | 〇 |
ダブルカラー
衿羽が2重になっている衿です。
ボタンダウンタイプになっているのがほとんどで立体感を出すことができるのが特徴となっています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
◎ | △ | × |
クレリックカラー
色のある無地や柄の身ごろに白無地の衿、カフスとなっているのが特徴です。
聖職者(クレリック)が語源となっています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | 〇 | × |
イタリアンカラー
ワンピースカラーとも呼ばれ、Vネックラインの上部が衿と衿台を1枚仕立てとした襟です。
ノーネクタイが基本となっており、カジュアルながらもエレガントでセクシーな雰囲気を演出できます。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
◎ | △ | × |
ラウンドカラー
襟の先が丸くなっているタイプの襟です。
優しいカジュアル感が特徴となっており、エレガントな雰囲気も併せ持っています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
◎ | △ | × |
マイターカラー
額縁の枠のように衿羽を違った生地でつぎ合わせた襟です。
エレガントな雰囲気を演出できるのが特徴となっています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
◎ | 〇 | × |
ピンホールカラー
襟の中ほどに穴が開いておりピンを通してその上からネクタイを引き出すようになっています。
襟元を引き締めて見せる効果があります。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | 〇 | 〇 |
タブカラー
左右の衿羽の裏につまみひもが付いており、その上からネクタイを通すスタイルの襟です。
襟元の引き締め効果がありエレガントさを演出できます。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | 〇 | 〇 |
スタンドカラー
衿羽の折り返しがなく首に沿って立っている襟で「立衿」とも呼ばれます。
ドレッシーな装いやカジュアルシーンでも使用することができます。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
〇 | △ | 〇 |
ウイングカラー
首に沿って襟が立てられており、襟の先が前に折られているタイプになっています。
フォーマルシーンに用いられる襟となっています。
カジュアル | ビジネス | フォーマル |
× | × | ◎ |