白ワイシャツの上手な着こなし術
ビジネスシャツの基本である白のワイシャツ。格式高いフォーマルな場面から普段着のカジュアルまで着れる最も汎用性の高いシャツです。しかし白のワイシャツはそのシンプルさゆえに他のワイシャツよりも気を付けなければならない点が多くあります。白のワイシャツと肌着についてと、着こなしについてご紹介します。
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白ワイシャツに肌着は必要?
白のワイシャツはビジネスの基本であり、スーツスタイルの至高です。そもそもワイシャツという言葉自体も「ホワイトシャツ」からきているため、まさにワイシャツの中のワイシャツといって過言ではありません。そんな、シンプルであるが故に奥が深い白のワイシャツですが、多くの人が疑問に思っている点があります。
それは「肌着」に関することです。ワイシャツの中でも非常に透けやすい白のワイシャツ。肌着を着ているか着ていないかは一目で分かってしまいます。
特に夏場は肌着を着ないと汗で肌にワイシャツが張り付きますし、脇などの汗染みも気になります。でも、マナー的にもファッション的にもワイシャツの下に肌着を着ることはどうなのでしょうか?この疑問にお答えします。
マナー的には?
ビジネスマンにアンケートを行った結果によると、ワイシャツの下に肌着を着る人は全体の90%以上と、ほとんどの人が肌着を着ていることが分かります。
その理由は、汗染みの防止や、張り付き防止という意見がほとんどでした。ワイシャツの下に肌着を着るだけで汗に関する不満の多くが改善しますので、この結果は妥当だと思います。
しかし、スーツの発祥の地であるヨーロッパではワイシャツの下に肌着を着ることはしません。なぜなら、ワイシャツとはそもそも下着が変化してできたものだからです。
例えるなら、パンツの下にパンツをはくようなものだと考えているからです。ですのでフォーマルな場面では、ワイシャツの下に肌着を着ることはマナー違反になります。
女子ウケは?
男性にとって最も重要といっても過言ではない女子の評価「女子ウケ」的にはどうなのでしょうか?女性に男性のワイシャツの下に肌着を着ることに関するアンケートを行った結果を見てみると、「肌着を着てほしい」という回答が全体の70%以上を占めていました。
女子の考えとしては、肌着を着ていないと「地肌が透けて見えるのが嫌」という意見が大半でした。特に肌のすけやすい白のワイシャツは注意が必要です。
ワイシャツの下に肌着を着ている男性に対して、「清潔感」や「さわやかさ」を感じると言うデータが出ています。
厚手の生地がおすすめ
マナー的にはワイシャツの下に肌着は着てはいけない。でも汗対策にも女子ウケ的にも肌着は着た方が良い。ではどうすればよいのでしょうか?
この点に悩まれるビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、厚手の生地のワイシャツを選ぶと言うことです。
生地が厚くて透けないワイシャツを着れば、中に肌着を着ようが着まいが周りからは分かりません。これで汗対策の為に肌着を着ていても、フォーマルな場面に対応できます。
また他の手段としては、「肌色の肌着」を着ることでもこの問題を解決できます。最近話題となっている肌着であり、肌の色に極めて近いので、透けやすい白のワイシャツでも肌着の有無が非常にわかりにくいです。
肌着の選び方については別ページで詳しくまとめていますので、興味のある方は覗いてみて下さい。
白ワイシャツの上手な着こなし
ダークスーツを最も美しく引き立てるのは白のワイシャツだと言われています。白のワイシャツはコントラストをはっきりさせる効果の他にも、清潔感や誠実さの象徴にもなっています。
フォーマルな場面で着れるワイシャツの色は「白」か「サックスブルー」のみとされています。世界の要人や政治家が正式な場面で来ているシャツの色を思い浮かべてもらえると分かると思います。
シャツの色は印象を左右さる大きな要素です。シンプルで基本ともいえる白のワイシャツは、シンプルゆえに非常に奥の深い色です。
白のワイシャツと一口に言っても多くの種類があります。襟の形や素材の違い、柄、サイズなど選ぶ上での選択肢は無数にあります。白のワイシャツはシンプルだからこそ隅々まで細心の注意を払う必要があります。
白ワイシャツは清潔感が大前提
白のワイシャツの着こなしを考えるうえで大前提となるのが「清潔感」です。白のワイシャツは清潔感や誠実さのシンボルとなる色ですが、非常に汚れが目立つ色でもあります。
どんなに高級でオシャレなワイシャツも汚れていては台無しです。清潔感はビジネスパーソンの基本であり、最も重要な要素です。
白のワイシャツで汚れやすいのは、肌と直接接している襟や袖口です。黄ばみ・黒ずみによる汚れ、擦り切れは非常に目立ちます。毎日の洗濯に気を付ける必要があります。
白ワイシャツはサイズ感が重要
白のワイシャツは他の色のシャツよりもシンプルで基本であるがゆえに、デティールが目立ちやすく、細部にまで気を使う必要があります。その一つがサイズ感です。
年を取るほど太りやすくなるので、少し大きめのサイズのワイシャツを着る人が多いですが、オーバーサイズはだらしない印象を与えてしまいます。自分の体のサイズをしっかりと把握し、ジャストサイズを選ぶ必要があります。
一般的には、襟周りは一番上のボタンを留めて指が1本から2本入るサイズが良いと言われていますが、それでは大きすぎます。特に細部が目立つ白のワイシャツではもっとジャストサイズを求める必要があります。
首周りの実寸に0.5㎝から1㎝程足したサイズがジャストサイズです。
白ワイシャツはシルエットが印象を左右する
首周りだけではなく、全体のサイズ感も非常に重要です。自分の体にジャストサイズのワイシャツは、非常にスマートな印象を与えてくれます。
襟の形はもちろん、高さや開き具合、などサイズにこだわったサイズ選びが非常に重要です。シルエットは清潔感や信頼感など印象を大きく左右する重要な要素の1つです。