手入れに最適!メガネの超音波洗浄機の使い方と注意点
超音波洗浄機は、メガネを入れるだけで簡単に洗浄していくれる優れものです。しかし、正しい使い方を守らないと、メガネを逆に汚くしたり、劣化する恐れがあります。更には、超音波洗浄機を使えないメガネあるので、注意が必要です。
そこで、どのようにして超音波洗浄機を使えばいいのか、具体的な手順や注意点まで詳しく紹介していきます。
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メガネ屋さんの洗浄と超音波洗浄機の洗浄はどっちがいい?
結論からいうと、そこまでメガネをあまり使用しない又はメガネの汚れをそこまで気にしないという人にはメガネ屋さんの洗浄で十分です。
そうではないメガネを頻繁に利用する人や、キレイ好きの人は、頻繁に洗浄できる超音波洗浄機をおすすめします。
メガネ屋さんの洗浄のメリットとデメリット
メガネ屋さんでよくある、メガネをキレイに掃除してくれるサービス。大抵の店舗では無料でおこなってくれるため、利用したことがある人も多いはずです。
メガネ屋さんで洗浄してもらうと、メガネの汚れをとってキレイにしてくれることはもちろん、自分で洗浄するときにキズをつけたり、変色させてしまったりというトラブルの心配がありません。
ですが、メガネをキレイにするだけのために頻繁に通うというのはちょっと勇気がいります。そのため、メガネを使用しあまりない又はメガネの汚れをそこまで気にしない人におすすめといえるでしょう。
超音波洗浄機の洗浄のメリットとデメリット
一方、超音波洗浄機は自宅で手軽にメガネを洗浄できます。また、時間も3分~5分程度とそこまでかかりませんし、毎日洗浄可能です。メガネの他にも時計やアクセサリーなど普段洗えないようなものをキレイにすることが可能ですので、買って損はない道具です。
しかし、超音波洗浄機によってはメガネをキズつけたり、劣化させるデメリットがあるため、注意する必要があります。これらのことから、超音波洗浄機はメガネを頻繁に利用する人やキレイ好きの人におすすめです。
超音波洗浄機の使い方
超音波洗浄機はメガネを簡単に洗浄してくれる魔法の道具。「メガネを超音波洗浄機に入れればそれで完了」なのですが、汚れをもっと綺麗に落とす裏ワザやメガネを劣化させない超音波洗浄機の使い方を紹介します。
必要な道具
- 超音波洗浄機
- 水
- 洗剤
- 柔らかい布
ポイントは、必ず「中性洗剤」を選ぶこと。洗剤は普段の食器洗いの際に使用している洗剤で大丈夫です。反対に、アルカリ性酸性だとレンズコーティングをダメにしてしまいます。レンズは敏感であるため、「弱酸性」でもコーティングがはがれます。
また、お湯を使用することもNG。レンズコーティングは熱にも敏感なので、たとえお湯でもコーティングの剥がれにつながりますよ。
超音波洗浄機の使い方の手順
- 水と洗剤を注ぐ
- セットした超音波洗浄機にメガネをいれた後に、タイマーをセットしてスイッチオン
- 水ですすいで拭き取る
1.水と洗剤を注ぐ
水を入れます。超音波洗浄機は水が基準の量まで入っていることを前提につくられているため、水がないとメガネの接着部分が剥がれてしまいます。量としては、それぞれのメーカーでメモリがあるはずなのでそれに従いましょう。
一度使用した水をそのまま使うのは厳禁。汚れた水で洗浄しても何もキレイにならないどころか、逆にメガネを汚くします。
洗剤は基本いりませんが、汚れがひどいときは中性洗剤を1~2滴ほど垂らします。多すぎると、超音波洗浄機で洗剤をすべて落としきれないので気をつけましょう。
2..セットした超音波洗浄機にメガネをいれた後に、タイマーをセットしてスイッチオン
セットしたら、メガネを入れましょう。メガネを入れるときに必ずレンズは上に向けてください。理由としては、レンズを下に向けると直接振動が伝わり、メガネを劣化させる原因になるからです。
また、汚れがひどい場合はクリーナー等であらかじめメガネをキレイにしておくと細かい汚れが落ちやすくなりますよ。
設定時間としては、180秒が基本。心配な人は1番短い時間から調整していくといいでしょう。
3.水ですすいで拭き取る
超音波洗浄機で洗浄されたメガネを取り出して、水道水などで再度洗い流します。洗い流したら乾いた柔らかい布でふき取って終了です。布は固いものだとレンズにキズがつくのでご注意ください。もし、柔らかい布がない方はメガネクロスでも大丈夫です。
最後にレンズの曇りが気になる方は、拭き終わったタイミングでクリーナーやスプレーを使用し、自分にとって快適なメガネを完成させましょう。
超音波洗浄機を使用する頻度
超音波洗浄機のメガネを使用する頻度としては、1か月に1~2回程度が無難です。メガネ屋さんによっては毎日使用しているケースもありますが、毎日使用すると超音波の振動でメガネが劣化する恐れがあります。
新しいメガネなら毎日でも問題ありませんが、ある程度使っているメガネであればキズがフレームのガタが多少はきています。そんなメガネに超音波の振動を毎日与えるとキズを広げたり、フレームのガタを悪化させるケースがあるので、注意しましょう。
また、安いメガネであれば更に振動に敏感なので、買ったばかりでも頻繁に使用しないようにしましょう。
超音波洗浄機の使用が不可能なメガネ
どんなメガネでも超音波洗浄機でメガネをキレイにできる訳ではありません。超音波洗浄機を使用できるメガネとできないメガネがあるため、使う前に自分のメガネが当てはまらないのかチェックしておきましょう。使用できないメガネはレンズとフレームの種類で見分けることができます。
使用不可能なレンズの種類
使用不可能なレンズはプラスチックレンズです。ガラスレンズしか使用できません。
なぜプラスチックレンズが使用できないか?理由を説明するために必要な知識があります。
- 超音波洗浄機は金属を使用することを想定してつくられた
- プラスチックレンズはガラスレンズと比べて超音波を吸収する
つまり、金属をしようすることを想定してつくられた超音波洗浄機で、素材が金属よりも超音波を吸収するプラスチックで使用するとメガネへのダメージが大きいのです。
しかし、最近ではほとんどのメガネがプラスチックレンズを使用しています。実際、超音波洗浄機を使用できないわけではないのですが、使用する際は時間の設定を短くする、周波数を弱いものに変える等の配慮が必要になります。
使用不可能なフレームの種類
使用不可能なフレームの種類は以下のメガネが挙げられます
- プラスチック素材又は動物素材や植物素材のメガネ
- フレームが劣化しているメガネ
- ジュエリーがついているフレームのメガネ
それでは、詳しく紹介していきます。
プラスチック素材又は動物素材や植物素材のメガネ
動物素材はべっ甲や動物の皮からできているもの、植物素材は木や竹などでできているメガネをさします。超音波洗浄機は本来金属のみの使用です。
プラスチック素材を含めたこれらのメガネは、金属と比べて柔らかくできています。そのため、金属使用でつくられた超音波専用機で洗浄すると素材に水がしみ込んでしまうことからフレームを劣化させるのです。具体的な症状としては、光沢がなくなったり変色することが挙げられます。
フレームが劣化しているメガネ
フレームが劣化しているメガネはレンズにキズがあったり、フレームがガタガタなメガネです。キズがあるメガネの場合、超音波洗浄機を使用しているときにキズが更に広がりレンズが白く変色するというトラブルになります。また、コーティングの剥がれにも繋がるため使用をおすすめできません。
他にも劣化したメガネだとフレームのメッキや塗装が剥がれるケースがあるため、超音波洗浄機を使用する前に自分のメガネを確認しておくことが重要です。
ジュエリーがついているフレームのメガネ
ジュエリーや他にもクリスタルが付いているメガネだと変色や装飾が剥がれる恐れがあります。また、変色や装飾が剥がれるだけでなく、ジュエリー本来の持つ光沢がなくなる症状もあります。
超音波洗浄機が使用できない場合のメガネの洗い方
「超音波洗浄機が使えないなら、私のメガネは汚れたまんま・・。」なんて思う人も多いはず。
音波洗浄機が使用できないメガネなら毎日の手入れをしっかりと行いましょう。毎日きちんと手入れすることで、超音波洗浄機を使うほどの汚れが溜まらなくなりキレイなままメガネを使うことができます。
以下からは、そんな超音波洗浄機が使用できないメガネの洗浄に必要な道具や洗い方を紹介していきます。
超音波洗浄機が使用できないメガネの洗浄に必要な道具
超音波洗浄機が使用できないメガネには以下のような道具をつかって洗浄していきます。
- 水
- 桶(必要であれば)
- 中性洗剤もしくはメガネシャンプー
- 柔らかい布
- お好みのクリーナーやスプレー
最も注意したいのが必ず中性洗剤をしようすること。中性洗剤とは食器用の洗剤です。中性洗剤の代わりに石鹸やアルカリ性・酸性の洗剤を使用すると、レンズコーティングを剥がしたり、石鹸に含まれている研磨剤でレンズを傷つける原因になります。必ず中性洗剤で洗いましょう。
また、クリーナーやスプレーに関しては、曇り止め防止のものや汚れを更に落としてくれるものがあるので、用途に合わせてお好みのものを使ってください。
超音波洗浄機が使えない場合の洗い方の手順
基本的な道具を使用した洗い方の手順は以下の通りです。
- 水で洗いレンズの汚れを落とす
- 洗剤を垂らしてこすり洗いをする
- 布で拭き取る
- クリーナーやスプレーで仕上げる
この手入れだと、超音波洗浄機が使用できないメガネでも簡単にキレイにすることができます。全体的なポイントとしては、メガネを優しく取り扱うこと。メガネは皆さんが思っているよりも繊細で傷つきやすく、洗浄しているときにメガネが劣化するケースがあります。優しく持って、サンドイッチを潰さない程度の力加減でレンズをこすりましょう。
詳しい方法は別の記事で紹介しているので、コチラのページをご覧ください。