シルク素材のジレの魅力と手入れ
独特の光沢からジレ【Gilet】の最高級素材とされる動物繊維であるシルク素材は、肌触りや風合いが素晴らしく、古くから高級品として扱われて来た歴史ある繊維です。
しかし、汗や雨に弱く取り扱いが他の素材と比べて難しく手がかかるのも特徴です。そんなジレ【Gilet】に使われるシルク素材の特徴や手入れ方法を紹介します。
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シルク素材のジレ【Gilet】の特徴
シルク素材のジレとは?特徴と注意
日本では絹(きぬ)と呼ばれるシルク(silk)は蚕の繭から取った動物性の繊維で、繭から繰り取った糸を生糸(きいと)と呼び、一粒から約1500m程度の細い糸がとれ、生糸についているセリシンを水やアルカリで精錬し除去すると美しいフィブロインが取れ、この工程によって光沢や柔軟さが生まれてシルクと呼ばれる繊維になります。
シルク素材のジレの特徴
高級感のある非常に美しい光沢があり、ゆったりとしたシワ感を持っていて、保温性、保湿性、発散性に優れた極めて肌触りの良いところが特徴です。
シルク素材のジレの注意点
シルク素材は酸やアルカリに弱くシミになり易い性質を持っています。水に濡れると縮み易く、汗や雨に弱い為、鮮やかな色物は色落ちし易いので注意です。また熱にも弱く、動物繊維のため害虫を受け易いという面もあります。
シルク素材のジレ【Gilet】の魅力
基本的にシルク100%のジレ【Gilet】は存在せず、他の繊維との混紡生地が基本です。シルク素材の糸は断面が三角形に近い形をしているため、プリズム効果で反射し、他の生地と混紡した際に独特の光沢感と高級感を持つジレ【Gilet】となります。
また、シルク素材は繊維自体が非常に細く、極めて軽いため、素晴らしい着心地で、肌触りと着用時の軽さ等は他の素材を圧倒し、高級品に相応しい仕上がりとなります。
またシルク素材で仕立てられたジレ【Gilet】は直線的なシルエットが生まれ易いため、落ち着いた大人の雰囲気と、シャープでスラッとした印象を与える事ができます。
シルク素材のジレ【Gilet】のお手入れ方法
シルク素材のジレ【Gilet】の毎日のお手入れ方法
シルク素材で仕立てられたジレ【Gilet】は天然繊維のため非常に敏感な繊維です。外出先から帰った際は、毛質の柔らかい馬毛ブラシで埃を取り除いてあげましょう。表面をなでるように、触れるか触れないかくらいの力で優しくブラッシングしましょう。
ブラシをかけたら湿気を落としてジレ【Gilet】の繊維が回復し易い状態にして保管します。シルク素材のジレ【Gilet】が汗を吸い込んでいた場合は黄ばみやカビの原因となるので、固く絞ったタオル等でたたいて汗の成分を落とし、その日の内にクリーニングへ出しましょう。
シルク素材のジレ【Gilet】を洗濯するなら
家庭でシルク素材のジレ【Gilet】を洗濯する場合、洗濯機は使わないようにしましょう。必ず手洗いで行い、洗剤を使う場合はシルク素材に対応した中性洗剤を使用して洗います。
温度を30℃程度にしたぬるま湯にジレ【Gilet】を入れて押したり潜らせて洗うのですが、シルク素材は水に濡れると、著しく繊維自体が弱くなってしまっているので注意しましょう。シルク素材に負担のかかるもみ洗いは絶対に避け、細心の注意を払って洗います。