失敗しない!上手な革靴の選び方
革靴を選ぶ上で押さえておきたいポイントは想像以上に多くあります。サイズの選び方から靴の種類、歩きやすさ、耐久性、フォーマルなのかビジネスなのか、枚挙に暇がありません。そこで今回は、最低限押さえておきたい革靴選びのポイントについてご紹介します。
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サイズ別の選び方
当たり前かもしれませんが、まず押さえておきたいのは革靴のサイズの選び方です。サイズが合わないと靴擦れや型崩れに繋がりますし、履き心地が悪く履きたくなくなります。
また、同じサイズ表記の革靴でも、革靴メーカーによって足型が違うのでサイズ感が大きく異なります。革靴を選ぶ際に押さえておきたい必須のポイントをまとめましたので参考にしてみて下さい。
- サイズ表記は、スニーカーの1センチ小さいサイズが基本。
- かかととヒールカップがフィットしているか(浮かない・抜けない程度)。
- 小指が革靴に面で接しているか。(横幅、ポールジョイントのフィット感)。
- 足の甲が革靴に程よくフィットしているか。
これらの点を抑えておけば、革靴のサイズ選びはOKです。詳しく説明したページがあるので詳しく知りたい方は参考にしてみて下さい。また、出来れば試し履きされることをおすすめします。また先述した通り、メーカーによって使う足型が違うので、履いたことのないメーカーの革靴は特に試し履きをされることを推奨します。
シーン(使い方)別の選び方
黒の革靴であればどんな場面でも大丈夫だと思ってませんか?これは大きな間違いです。結婚式やパーティー等のフォーマルなシーンで履く革靴とビジネスシーンで履く革靴、カジュアルシーンで履く革靴は大きく異なります。
そんなシーン別の革靴の選び方についてご紹介します。ただ、靴の種類によっては多くのシーンに使える汎用性の高い革靴や、使える場面が大きく限られる革靴もありますので、シーン別に特におすすめの革靴の種類をご紹介します。
フォーマル系の革靴
慶事におすすめの革靴の種類と色
結婚式や式典などのフォーマルなお祝いのシーンにおすすめの革靴の種類は以下の通りです。
このように比較的シンプルなデザインの革靴が慶事に向いています。特にストレートチップの黒であれば、モーニングなどの礼服にも履けますし、結婚式からお葬式、ビジネス、カジュアルスタイルまで履ける汎用性の高さを誇りますので、革靴選びに迷ったらストレートチップを選べば大丈夫です。
弔事におすすめの革靴の種類と色
お葬式などの弔事におすすめの革靴は、慶事よりもさらにシンプルな革靴が求められる傾向にあります。色も黒一択です。モンクストラップやタッセルローファーも弔事に使えるという説もありますが諸説ありますし、上記の種類の革靴を選べば大丈夫です。
ビジネスにおすすめの革靴
ビジネスシーンに使える革靴は、フォーマルな場面よりも選択肢が増えてきます。少しデザイン性が高くなる印象です。ビジネスシーンの革靴は靴紐がある革靴が基本ですが、モンクストラップは例外的に使用が認められています。
カジュアルにおすすめの革靴
カジュアルシーンにおすすめの革靴は、これらのデザイン性の高い革靴です。カジュアルは特にマナーも決まりもありませんので、コーディネートに合わせてデザイン性の高い好きな革靴を選んでください。最近ではチロリアンシューズの人気が高いです。
こだわる人の革靴選び
基本的には上記のサイズと種類を抑えておけば革靴の選び方としては十分です。しかし、革靴には他にも選択のポイントがあります。歩きやすさや耐久力などの機能面や革の風合いやエイジングなどです。細部にまでこだわって選びたいオシャレな方向けに他のポイントについてご紹介します。
革の種類別の選び方
まず革の選び方についてですが、革靴には牛革や馬革だけではなく、豚や鹿からワニやエイに至るまで多くの種類の動物の皮が用いられています。大半の革靴に使われている牛革一つをとっても、多くの種類があります。
ここでは一番革靴に使われている牛革についてご説明します。まず牛革の種類ですが、革靴選びで押さえておきたいのは以下の4種類です。
- ステア
最も一般的な牛革。特別な表記のない牛革はステアが多い。 - カウ
薄くきめが細かい。しなやかさもある。ステアの次によく用いられる。 - キップ
肉厚で丈夫。きめも細かいので近年人気が上がっている。 - カーフ
牛革の最高級品。緻密で美しい。
牛革の革靴の大半はこれらの皮が用いられています。それぞれの特徴を理解して革靴選びに活かしてください。
靴底の種類の選び方
革靴において履き心地や耐久性に最も影響を与えるのが「靴底」です。靴底(ソール)の種類毎に特徴やメリット・デメリットがありますので、革靴選びに重要な代表的な5つのソールについてご説明します。
- レザーソール
蒸れにくく歩きやすい。水分に弱く滑りやすい。リペア費用が高い。 - クレープソール
クッション性が高いが重い。滑りやすく汚れやすい。 - 合成ゴムソール
耐久性が高く長持ちで滑りにくい。蒸れやすく、疲れやすい。 - スポンジソール
軽くて疲れにくいが、耐久性が低い。カジュアルな印象が強い。 - ラグソール
軽量性・耐久力・グリップ力は抜群。ドレスシューズに向かない。
最も高級で履き心地が良いのがレザーソールですが、水に弱く耐久性が低い欠点もあります。ですのでビジネスやフォーマルで使うことを目的とした場合では、レザーソールと、水に強く耐久力もある合成ゴムソールを両方用意しておくと使い勝手が良いのでおすすめです。
底付け製法別の選び方
意外と革靴選びで重要なのが底付け製法です。ソール交換のしやすさだけではなく、履き心地や耐久力、防水性も大きく変わってきます。革靴の代表的な底付け製法を4つご紹介しますので、革靴選びの参考にしてください。
- マッケイ製法
上品な印象。軽くて通気性が良い。クッションが弱く型崩れしやすい。 - グッドイヤーウェルト製法
やや重く製造コストが高い。丈夫で型崩れしにくく、歩きやすい。高級革靴に多い製法。 - ステッチダウン製法
カジュアルな革靴に多い。歩きやすく丈夫。ソール交換不可。 - ノルウィージャンウェルト製法
カジュアルのみ。丈夫で頑丈でタフ。マウンテンブーツなどに使われる。
以上が革靴の選び方で知っておいてほしいポイントです。あなたの革靴選びの参考になれば幸いです。